日記の前日

同居している二人の日記です

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    同居する二人の日記です。 日々の生活を二人の視点で綴ります。 不定期更新。仲良く行こう。

日記（P）20230908_思い出した展覧会についての備忘

　今日X（旧Twitter）で見かけた話題の中に、「植物たちの悲鳴」というものがあった。 　植物を切ったり、傷つけたりすると悲鳴が上がる（人間には聴こえない周波数で発されている）との論文が近年よく発表されている旨の投稿だ。リプライや引用ポストには、ヴィーガンを揶揄する書き込みが目立つ（ここではその詳細についてはあえて引用しない）。 　植物の悲鳴、というワードには思い当たることがあった。遠い記憶。確かどこかの美術館で見たことがある。大きかった。大きい展示場で先端芸術……東京

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    • 掌編（P）『ヒマワリへ』20230824_『#シロクマ文芸部』に寄せて

      　ヒマワリへ。あなたの写真はもう捨てました。あなたと一緒に作った、あのお揃いのマグカップも。まるで形が整わなくて、不揃いだ、別々にしようかと情けなく笑うあなたを、どこまでも愛おしいと思っていました。不恰好で不器用な、でもそれがあなたみたいだと気に入って、毎日飽きもせずに、でこぼこした表面をなぞっては眺めて、その度にあなたを思い出したものでした。そんなマグカップを、私は今日捨てました。 　忘れもしません。忘れた方がいいのかもしれません。忘れることができません。あなたの口をつい

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      • 日記(清水)20230821

        清水　8月21日(月) 　少しずつ、睡眠がとれるようになってきた。といっても自分でコントロールすることは難しく、いつのまにか、気絶するように寝ることが多くなった。それは勤務中にも訪れる。今日は接客中に座ったまま寝た。は？普通に怒られた。当たり前過ぎる。日中はカフェインのサプリメントを馬鹿の量飲んでいるのにな。 　夜に十分な睡眠がとれればいいのだが、変わらず4時間以内に目が覚め、二度寝しようにも眠れない。流行りのポケモンスリープをインストールしたが、全く使いこなせていない。

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        • 日記（P）20230820_ソール・ライター展ルポ

          P　8月20日(日) ——ソール・ライター展のルポルタージュ 　写真展を見に行くのは結局夕方になってしまった。耐え難い眠気に負け、その後起きたはいいものの、水分不足からくる吐き気で自宅を出る気になれず、無為な時間を過ごしてしまった。一週間前に風邪をひいてからすっかり虚弱になったようで、未だ戻らない体力を憂いている。 　幸いにして、この展覧会は夜までやっている。電車に揺られてゆっくり向かう。駅ビルの中でやっているので駅にさえ着けばもうすぐだった。 　今日の目当てはソール・ラ

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          日記(清水)20230819

          清水　8月19日(土) 　秋の気配がする。不眠で悩んでいたのが徐々に解消され、体調も少しずつ普段通りに戻りつつある。私の唯一輝ける季節が、終わりを告げようとしている。寂しいが仕方がない。毎年そうなのだ。それに、十分に睡眠をとることができれば、不正出血も止まるだろう。 　Pちゃんの御両親とランチへ。Pちゃんとの入籍について、快諾頂けた。自身のうつ病や父の躁鬱についても、やっと打ち明けることができた。私では子供を望めないことも御許しいただけた。帰りのバスでは、御両親の優しさに思

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          日記(清水)20230818

          清水　8月18日(金) 　交際記念日に買った百合の花が咲いた。はじめは向日葵を購入する気だったが、Pちゃんと開花を楽しめるよう、まだ蕾の花を選んだのだった。 　今晩、Pちゃんが帰ってくる。時間ばかり気になって落ち着かない。自分も仕事ならいいのだが、体調を崩して家にいる。昨日は貧血で倒れ、顔と膝に擦り傷を作ってしまった。私が日頃からこんな調子で精神も安定しないので、Pちゃんはたまに出張を怖がる。「俺が居ない間に死なないでね。」と言われたのはいつだったろう。 　Pちゃんの出張中は

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          日記（P）20230817

          P　8月17日(木) 　今日から明日まで出張があり、病み上がりの体に鞭を打つことになった。旅行ではなく仕事に行くわけだから、同じ遠出でも幸福度には雲泥の差がある。心の休まる暇がない。 　一日目はまだいい。ホテルで仕事ができるからだ。知らない土地でストレスはあるが、在宅業務とさほどの違いはない。しかし、ホテルをチェックアウトしてからは最悪と言っていい。まず、仕事ができる場所を探さなくてはならない。多少の機密を扱うので、場所には細心の注意を払うし、移動に体力が持っていかれる。空

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          日記（ふたり）20230816

          P　８月16日(木) 　セブンイレブンのビリヤニを食べるのはこれで二回目になる。インドやパキスタン周辺で食べられているという、あのエスニックだ。サブカル好きを自称する皆が一様に目を血走らせて買い漁ったあのビリヤニも、今では労せずして買うことができる（関係ないが、かの「みそきん」も、そのような需要と供給のバランスにならないだろうかと密かに期待している）。 　バスマティ米をまさかコンビニで食べることができようとは。その驚きは二度目の喫食でも、新鮮さを失わなかった。辛さこそ控えめ

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          日記(ふたり)20230815

          清水　8月15日(火) 　この時期、4時を過ぎると朝が近くて安心する。 　人生で初めて、ジュエリーボックスなるものを購入した。決して立派なものではなく、Amazonで一番手頃なものを選んだが、それでも昨晩、所持しているアクセサリーを収納する際にはうっとりとした。中身はほとんどがピアスだが、友達とのペアリングやPちゃんとのペアネックレスも、然るべき場所に納めることができた。 　思い立ち、半年ぶりにピアスをつけてみた。学生時代に開けた穴は案外どれも塞がっておらず、現在私の耳には計

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          日記（ふたり）20230814

          P　8月14日(月) 　日曜の昼過ぎから途端に体調が悪くなり、体温はとうとう三十九度を過ぎてしまった。 　酷い寒気と筋肉痛で動くこともままならず、夢と現実を息絶え絶えに反復しながら、じっと清水の帰りを待った。 　やがて清水が帰ってきた。スポーツドリンクやゼリー、解熱剤など、色々買って来てくれた。そして、保冷剤をタオルで巻いて、氷枕を作ってくれた。本当にありがたい。その日は途中で目が覚めることが何度かあったが、それでも充分に休むことができたように思う。 　今日は頭痛が酷く、

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          日記（清水） 20230813

          　深夜に中途覚醒。今は午前5時11分。この時間まで寝ることができないと、もう無理して眠らなくてもいいんじゃないかと、市販の睡眠薬を追加で口に放り込みながら思う。 　今日は妹と「エルマーのぼうけん」展に行く。遠い昔に図書館で借りて読んだはずの作品は、内容が頭からすっぽりと抜け落ちているが、何よりも妹とデートだ。絶対に楽しい。体力がほしい。寝たい。 　私には「世界で一番好きな人」が２人居る。Pちゃんと妹だ。 　妹の紹介をしよう。現在大学に通う彼女は就職活動を終えたらしく、研究室に

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          日記（ふたり）20230812

          清水　8月12日(土) 　満足に眠れない日々が続いている。服薬している２種の睡眠導入剤は、耐性がついてしまったのか４時間と持たない。 　今日も午前３時に目が覚めた。私は焦った。今日は予定が盛り沢山なのだ。 　実は先日、Ｐちゃんの眼鏡をうっかり踏んづけてしまい、その修繕に眼鏡屋へ行く約束をしている。それからもうひとつ。互いの結婚指輪のサイズを確かめる為、彼がブライダルジュエリー専門店の来店予約をしてくれていた。 　寝不足は大敵だ。うつ病が原因か、睡眠時間によって体調が激しく左右

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          日記（P）20230724

          　インターネットを懐古する。私はネット上での、見知らぬ人とのコミュニケーションが一切得意でないから、思えば昔暇つぶしに利用していたAmebaピグでも、裸のアバターで道化を演じるばかりだった。小学生の頃少しだけやっていた個人サイト（確か、フォレストページだったと思う。同盟サイトという名が懐かしくもむず痒い）も、相互リンクなど一つも存在していなかった。ワールドワイドウェブに居を構えながらも、その実私の世界は閉じていたのではないだろうか。その姿勢は今も変わらない気がしている。 　

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          日記（P）20230722

          　清水が友達と遊びに行ったので、私の朝は静かだった。ひとしきり寝転がったあと、一人、気ままな朝食を……と思ったが、一昨日から食器や調理器具がシンクに跋扈しており、手の込んだものは作る気が起きなかった。冷蔵庫の中身も、基本、食材の買いだめをしていないので（余らせて傷ませた末、処分したことが幾度かあるので、大概は料理で使う分しか買わない。作り置きも二人がかりですぐに食べ切ってしまうので、もはや作り置きの意味を為さず、やめてしまった。Twitterで流れてきた、貧困家庭の描写が脳裏

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          日記（P）20230628

          　ゲームをやらない大人になってしまったのだ。 　子供の頃想像していた、つまらない大人。娯楽がいくらでもある中で、ゲームを選ぶ必要がなくなってしまったのか、枯れた大人、そんなことを、昔の私が言う。 　まず、目が疲れる。動的な情報を追いかけることがもはや難しい。これを老化というのだろうが、どことなく物悲しさがある。 　情熱がない。根気強くストーリーを追うことができない。どこかで冷めてしまう。それが怖くて、ゲームを買うことができない。実弾と時間の浪費が怖い。 　しかし、ナン

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          日記（P）20230628

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          日記(清水)20230626

          　電車内で、知らない翁に生マスク(個包装でない、剥き出しの状態)を手渡された。若干悩んだ後に、受け取って付けた。危険性より衛生面が気になったが、NOと言えなかった。 　最近綾辻行人の『十角館の殺人』を読了したところだったので、(私のような人間は簡単に死ぬ…)と思った。隣の女子高生はきちんと断っていた。しっかりしていらっしゃる、と感心させられた。

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          日記(清水)20230626

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