見出し画像

【 主日礼拝ノート 】レット・イット・ビー

  これは2023.11.19の主日礼拝で、ゲストのK.Y牧師をお招きして、お話されたものを書き留めて、書き起こしたものです。

【 聖書箇所 】
( 旧約 )詩編 5章12-13節
( 新約 )ルカによる福音書 1章26-38節

【 説教内容 】

  ビートルズの『 Let it Be 』という曲は、困難にある人を励まし、慰めたことでしょう。

  その歌詞に、「悩み苦しみ、打ちひしがれ、闇に包まれてしまったときに、マリアが知恵を与えてくれる」とあります。

  このマリアとは、ポール・マッカートニーの母メアリーのことだと言われています。

  ポールは14歳のときに乳がんで母を亡くしてしまいます。母は熱心なカトリック教徒であったそうです。その母メアリーが語られた ” 知恵の言葉 ” とは、どういうものだったのかは、わかりません。

  ただ、「Let it Be(なすがままに)」とあります。

  今日の聖書箇所では、天使ガブリエルがマリアに霊によってイエスを身ごもったことを告げに来ます。

  あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。

ルカによる福音書 1章31節

  ここで言われる「産む」とは、ギリシア語の未来形で書かれているので、「将来ヨセフとの子を産む」と受け取ることもできます。

  しかし、マリアはそのようには受け取らず、天使の言葉を正しく受け取りました。

  マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」

ルカによる福音書1章34節

  そこで天使は、親類のエリサベトも不妊の女であったが、主の働きによって男の子を身ごもっていることを告げます。神にできないことはありません。

  マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」

ルカによる福音書1章38節

  この「お言葉どおり、この身になりますように」というマリアの言葉が、古い英語の翻訳では、このようにあります。

  Let it Be to me according to your Word.

  ビートルズの『Let it Be』には、このマリアの言葉が隠されているのではないでしょうか。

  悩み苦しみ、打ちひしがれ、闇に包まれてしまったときの知恵の言葉。

  Let it Be…

  この「Let it Be(なすがままに)」とは、「なるようになれ」ということではなく、神に全幅の信頼をおいて身をゆだねた言葉です。

  神さまは共にいます、
  信頼して生きていきなさい。
  主のお言葉とおりになりますように。

  この言葉に従って誕生したイエスは、ほふり場に向かう羊のように十字架に向かい、私たちを神の子としてくださいました。

  お祈りをしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?