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共通認識と個人的見解の深い谷とその闇の影響力などとホザいてみる




「彼等 秋の葉の如く群がり落ち 狂乱した混沌は吠えたけり」 〜ジョン・ミルトン〜


映画「innocence」は当時

試写会で鑑賞した

それからDVDやらなんやらで

まぁ幾度となく観たあげく

あんまりよくわからないから

士郎政宗の原作本買って読むも

欄外の注釈でギブアップ

その時僕は思った

あゝ、なんとも情け無い

なんと理解力のない事か

これほど時間を費やして尚

全く理解できんとは…と、落胆

「理解だと?…理解なんてものは概ね願望に基づくものだ…」

と、荒巻課長に叱られる訳


さて、僕は何も映画の感想を書くつもりはない

innocenceは僕の中でとても印象的ではあるが

この記事にはあまり関連性はない


時は80年代

あなた方は何歳だった?

まだこの世に生を受けていない?
(ほーん…(鼻ほじー))

とにかく!

子供の多い時代だったんだ

そして就職もままならない氷河期世代


そんな時代だったからこそ

子供向けの商売は盛んで

モラルハザードどこ吹く風ってな具合

なんでも許されるイカれた時代でもある

(それ以前は更にイカれた時代かも…)

アニメは豊富なジャンルで展開されていた

この頃に生み出された衝撃的作品たちは

後に多大なる影響を及ぼしまくるのである

では、いくつかの作品をご紹介





「ときめきトゥナイト」

大ヒットした少女漫画の傑作だ

アニメ化されオンエアーされていた当時

原作なんて知る由もなかった

内容的にはコミカルな恋愛ものなんだ

それほど刺さった感はなかった
(ラブコメしねしね団ではないが…)

しかし、エンディングはあまりに有名で

僕も衝撃を受けた1人で間違いない

主人公のバンパイア少女ランゼ

真っ裸に真っ黒なマントを羽織り

踊る姿に釘付けになった

無駄にドキドキしまくった記憶がある

エンディング曲もまた素晴らしくて

この小悪魔に魅せられずにはいられなかった

同時にランゼはマカべくんにぞっこんだ

(マカべくんはランゼの想い人ね)

互いに苗字で呼び合う2人の関係性

好き合う2人の距離にモヤっとしては

「ああ…甘酸っぺぇよ…なぁ、とっつぁんよぉ…なんだかとても甘酸っぺぇじゃねぇか…」

などと思いながら

超絶イケメンマカべくんには到底敵わないと

子供ながらに肩を落としたっけ…

小さな挫折を存分に味わった訳です

(こういった弱さは一生続く)

まぁそういう感覚は僕の幼少期のトラウマに

起因するのだが、ここで語るような内容では

ないので割愛

しかし、多くの男子のリビドーを刺激した

罪深い映像であった事は間違いない




「ドロロンえん魔くん」はご存知永井豪先生の

傑作であるけれど、永井豪先生の王道とは

ちょいとばかし違ってたのも知れない
(地獄の王子様が主役だから王道か?)

藤子不二雄先生の怪物くんのような

西遊記のような設定でもって

トラブルを解決していくのだが

内容は人間界に出現した妖怪たちを

妖怪パトロールと称して戦う捕物劇

テレビアニメ版の声優陣は素晴らしかった

ここでもエンディング曲は素晴らしくて

もちろんオリジナルなんだけど

なんといったら伝わるのかわからないが…

なんだかドキドキした記憶がある

エロい意味合いではなくてね

不思議なドキドキ感に包まれた

そして、えん魔くんチームの紅一点

ユキコ姫…彼女の存在もまた絶妙

キューティーハニーのような三拍子揃った

無敵のボディじゃあなく

なんというか…生っぽい?姿に
(着物なのでノーパンノーブラ)

ドキドキ感を否めなかった

「ハレンチ学園」での社会を巻き込む

衝撃作とは違うけれど

子供達にとっては同年代のヒーローとして

素晴らしい感動を与えてくれた傑作だった

記憶から焼きついて離れないのは

毎回捉えた妖怪を地獄へ送るんだが

護送車がなんだか地獄っぼくて

箱を背負って一輪車に乗った鬼?みたいなのが

上空に浮かぶ地獄の扉へと走り去るんだけど

その時のなんともせつないというか

哀しいというか…なんというか…

まぁそんなとこ

ゲゲゲの鬼太郎ファミリーとはベクトルが違い

えん魔くんチームには

使命感みたいなのがあったように思えた





そしてこの時代は魔法少女も盛んだった

魔法使いサリーやひみつのアッコちゃんの

DNAが刻まれた魔法少女たち…

「魔法の天使クリィミーマミ」「魔法のプリンセスミンキーモモ」「魔法の妖精ペルシャ」「魔法のアイドルパステルユーミ」「魔法のスターマジカルエミ」

あゝ…なんと罪深い(いろんな意味で)

作品に共通するのは

「メタモルフォーゼ」

子供が一瞬にして大人になってしまう

或いは特別なチカラを有してしまう

少年たちのテンションをぶち上げた

特撮ヒーローのように変身する事が

最大の魅力(一説にはオモチャ屋の錬金術)

この後に続く魔法少女としては

戦隊ヒーロー的な要素が導入されていくんだ

そして見た目を大きく違えずに

リアルな装飾品やバトルスーツに身を包み

敵と戦うわけだけれど

一見着替えただけに見える

だが、しかし、

設定として大きな変化がもたらされたりする

(まぁなんというか…大人の事情?)

とにかく、魔法少女たちの活躍は

小さな少女の憧れだけではなく

少年たち(➕大っきいお友達)のリビドーを

間違いなく刺激した(悪い意味で)





僕にとって記憶から焼きついて離れない作品は

数多くあるけど、中でも

タツノコプロのタイムボカンシリーズ

印象を色濃く残している

主題歌をソラで歌えるほどだから

インパクトは最大級だったのです

その後に続く「ヤッターマン」

70年代の作品だったので記憶は薄っすら
(とはいえ主題歌は歌える)

再放送でアホほど観たけどね

「ゼンダマン」「オタスケマン」
「ヤットデタマン」「逆転イッパツマン」…

天野喜孝デザインのキャラクター

参考資料

大河原邦夫デザインのメカ

参考資料

(この時点で相当ヤバい作品だと言えるが…)

なんともアートなデザイナーのセンスが光る

キャラデザは日本人離れしていて

ヤッターマンに関しては

何処かの異国の人だと思えるほどだ

正義と悪というワードが度々出るものの

敵側は憎めないオモシロキャラたち

むしろ悪役の方が目立ってた感

キャラ名がまたヤバい

ボヤッキーだのトボッケーだなトンズラーなど

センスの塊だ

やられメカも毎回凄かった

ふざけっぷりが半端ない

途中で金なくなったから一部色塗ってないとか

オモシロすぎるネタ満載

きっとシリーズの悪役のネタだけで

本が出来ちゃうほどだろうねぇ…

このシリーズは一生続くんだろうと思っていた

しかし、複雑な大人の事情で終わりを迎えた

悲しい名作たちを時折思い出しだりする


リビドーを刺激する要素はままあるものの

いかんせん天野喜孝デザイン…

幻想的すぎて…ね






と、まぁ枚挙にいとまがない80'sアニメ

現在では世界中で愛される巨大なコンテンツ

「Japanimation」と呼ばれるほどだが

記憶に住まう懐かしい作品群は

時折僕を相当なオッサンである事を自覚させる

ありがた迷惑な装置となっている



アニメ以外にも音楽、映画、テレビ等

80'sカルチャーを紹介してみるのも悪くない

次回に期待!


その思念の数はいかに多きかな 我これを数えんとすれども その数は砂よりも多し
           〜旧約聖書 詩編139節〜


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