コミュ障が勇気をはき違えて24年後にTVに出る話

私はいつも読んでる人は知ってるかもしれないがコミュ障だ。読んでない人は…私はコミュ障なんですね。幼稚園時代からずっと、高校、大学も1回中退、親にも迷惑かけっぱなしだった。就職して少し仕事くらいはできるようにはなったが、最終的にはずっと組合費を払い続けていたのに、最後の挨拶も餞別もお別れ会もされないまま終わった。めんどくさいから別にいいけど、どうやって断ろうか考えてたし、挨拶しなくていいのも良かった。ここまで無視されるとかえって気持ちいい。こうして人生ずっとコミュ障しているが、時としてこれを直そうと、ズレたことをしてしまうことがある。
ある時、と言うか覚えてないけど20年くらい前だろうか。普通に安い月給でこき使われつつ、無駄遣いはしないので少したまったお金で大人になって始めた旅行で時間をつぶす人生。でも、それでも。
「このままじゃだめだ。コミュ障を直したい‼」
私はある決断をした。

『オードリー』って知ってますか?漫才じゃなくて、本物のヘップバーン自身でもなくて。そう、NHKの朝ドラ史上最低視聴率といわれたドラマです。余りに視聴率がひどすぎて、NHKのDVD集にも入っていませんでした。それがこの間からBSで再放送されて、余りのトンデモぶりに逆にトレンド入りしていますね。私も偶然、このnoteの記事を書くために半年前まで気にもしていなかったトレンド入りを見ていて、幸い再放送に気付いた20年前のドラマだ。2000年10月からだから24年近くか。というか、いきなり全然、話変わってるだろ!と怒られそうだが繋がってるんですね。

20年前の私はコミュ障を直したいと、とてつもない、ズレた決断をした。
『しゃべる練習をして話せるようになりたい‼劇団に入ろう。
やればできる!やればできる!やればできる!』
高校の演劇部ではなく、仕事をしながら、秘密で新聞で広告していた劇団に入る、オーディションで落とされるかと思ったが、なぜか合格。お金になるからいいのか?劇団の入学式の日、仕事の昇進試験が外部であったが、仕方なく試験に行ったものの体調不良と言って試験放棄で早退して入学式へ、今思うとぶっ飛んでる。この勇気を生かしていればと思う。まさに適材適所をはき違えてる。(日曜日の試験なので仕事のサボりではない)

当然、しゃべりはうまくならなかった、ただ、アドリブは効かないが台本があれば多少喋るのはうまくなった。まあ性格はこんなままだったので二人一組でチームを作れ…となると、必ず一人だけハブられることになった。そんなこんなでコミュ障解消にはならず、性格も変わらなかったが、学費を払っていれば首にされることもなく仕事が終わって電車移動なので気の向いた時だけ行って。そんな私だが、ごくたまに、エキストラのお仕事が頂けることがあった。コミュ障なのにマジかよ。そのうちの忘れられない一作が例の『オードリー』である。

朝ドラ見たこともないコミュ障が朝ドラ出演、結構ビビる、視聴率はあるだろうし、ばれるんじゃないか?当然大勢の一人でセリフもないエキストラ、ただし場所が…主役の娘の父親役の段田安則さんの隣じゃないかよ!
後に見れば結構アップで映ってたのに、だれからも言われなかった。史上最低視聴率でも天下のNHKだろ。気づいてた奴もいたかも?いや多分、別人と思ったかだろうな。それかエキストラなんか誰も見てないか。
このとんでも体験は何年か続いた、全く上達しないし、しまいには全く呼ばれなくなったけど。待機してる隣に中谷美紀さんが立っていたこともあったし、田中邦衛は変な人だし、ラストシーンで主人公の後ろを通り過ぎたり、この間なんかは誰も知らないマイナーな、その当時のドラマだがYouTubeで主人公の後ろを歩いてるシーンが映ってたこともあったな。馬鹿だけど忘れられない思い出。そっか、私YouTube、見るだけじゃなく出てたんだ。
但しコミュ障は全く治らなかった

コミュ障でも勇気があればテレビにも出れるんです!
24年ぶり再放送おめでとう。



頑張ります。