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時間を散らすと…?

今年から投資を始めた方は、『分散投資』という言葉をよく耳にするのではないでしょうか?

この分散投資は、たしかに投資を始めたばかりの初心者だけでなく、投資経験者にとっても有効な投資方法です。

リスクを抑えられる方法としてよく言われていますね。

ですが、知っておかなければならないことがあります!

そもそも分散投資とは?

これまでも度々このブログでは分散投資について触れてきました。

分散投資とは何なのか?あらためておさらいします。

まず投資は経験に合わせてリスクを抑える必要があります。

そのリスクを抑える方法の一つとして有効なのが、この分散投資です。

一度に投資資金を一つのものに投じるのではなく、複数に分けて投じることで、もし一つが暴落するようなことになっても全額失うような事態を避けることができるのです。

時間の分散

そして、分散投資についてよく出てくるのが『時間の分散』です。

仮に100万円の資金があったとして、一度に全額を投じるのではなく、1か月に10万円ずつで10か月かけて投資をするのです。

このように値段が高くても安くても一定額で買い続けることにより、値段が高いときは購入数が少なくなる分、安いときには購入数を多く買うことになります。

高いときに購入すれば買い付け価格は上がってしまいますが、安いときに多く買うことで全体の購入価格を下げることが可能になるというものです。

『ドルコスト平均法』と呼ばれて分散投資について調べるとよく出てきます。

リスクは散らせない

この購入するタイミングをずらす『時間の分散』は、分散投資について調べると必ずと言っていいほど出てくるため、欠点が見落とされがちです。

分散投資の特徴として、最初にも書いたようにリスクを抑える効果があることはよく言われています。

ですが、この『時間の分散』についてはそのリスクを分散させる効果が低いのです。

「散らして購入しているのだから大丈夫でしょ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、少しずつ買っていくことで、投じる金額は増えていきます。

買い始めてからすぐに暴落が来た場合には、まだ購入額も多くないため、下落幅も小さく傷は浅いということになりますが、買い進めてある程度経った段階で暴落が起こると、傷は深くなってしまいます。

つまり、時間が経てば経つほどリスクが上がっていくということです。

自分に向いているかどうか

このドルコスト平均法は、いちいち相場を見ているのも面倒で、ある程度値段が高くてもほったらかして買いたいという人には向いていると言えます。

しかし、日頃から情報収集していて毎日でも相場を確認するような人にとっては向いていない可能性があるのです。

毎日相場を見ているのであれば、値段が高くなってきたあるいは安くなってきたということはわかっているでしょう。

ですから、無理に常に一定数買い続けなくても安いタイミングでまとめて買ったり、逆に高くなってきたら購入を一時的に止めるなど少し手を加えるだけで、ドルコスト平均法以上に購入単価を抑えることができます。

初心者向けとは言われていますが、この方法ではもったいないという人も存在します。

メリット・デメリットを把握して自分に合った方法で投資をしましょう!

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