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【わかったふりしてませんか?】デフレ?インフレ?何それ?

 投資をしていると普段気にならないことも徐々に気になるようになってきます。為替はどうだろうとか、あの会社の業績はどうだろうとか…

 ですが、今回のお話は投資をしていなくても気になる人もいるであろう『インフレ』と『デフレ』についてです!

インフレとは?

 ではまず『インフレ』からいきましょう。

インフレという言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
これはインフレーションの略です。私たちが普段買っている日用品やサービスの値段などのいわゆる物価が上がることをいいます。

 インフレには、良いインフレと悪いインフレがあります。

 良いインフレの下では、企業が販売価格の上昇で儲かり、社員の給料が増え、消費者は物価上昇による生活費の増加を給料アップで吸収してもっと商品を買うようになり、商品がたくさん売れて企業が儲かる…という良いサイクルで景気が良くなります。つまり、良いインフレは「景気の拡大をともなうインフレ」ということです。

 一方、商品の仕入れ価格の上昇ほど商品価格に上乗せできず、企業の業績が悪くなり、賃金が上がらないのに身の回りの商品が値上がりして家計を圧迫する…といった悪循環をもたらすのが悪いインフレです。

デフレとは?

 デフレもインフレと同じくらいよく聞く単語ですよね?

 デフレはデフレーションの略です。不況下でモノやサービスに対する需要が減少し、供給を下回ることで発生します。モノの価格が安くなる「デフレ」においては、消費者は「もう少し待てばさらに安くなるのではないか」「もう少しお金に余裕があるときに買おう」など、買い控えの心理が働くため、どんどんモノが売れにくくなってしまいます。

 企業は売上が上がらず、「利益の減少にともなって従業員への報酬を減らす」「設備投資を抑える」などの対策をとるため社会にお金が回らなくなり、景気がどんどん悪化してしまうのです。この流れをデフレスパイラルと呼びます。

 また、物価が下がることでお金の価値が上がります。これは、貯蓄をしている人にとっては朗報ですが、借入をしている人にとってはツラいことですよね?借りた当初より1円の価値が上がってしまうため、より返済に苦労することになってしまうのです。

 ここまでで、なんとなーくインフレとデフレについてわかりましたか?
 最後にもう一つ似た単語について書いていきます。

スタグフレーションとは?

スタグフレーションとは、景気が後退しているにも関わらず、インフレが同時進行してしまう現象のことです。「不況下のインフレ」ともいえます。インフレで物価は上がり続けているのに、景気は低迷してお金の価値も下がってしまうという極めて厳しい経済状況のことです。

 通常、景気の停滞によって需要が落ち込むとデフレとなりますが、例えば原油価格の高騰などの原材料の価格上昇をきっかけに、不景気にもかかわらず物価が上昇してしまうということがあります。

 いかがでしたか?これらの単語は学生時代に習ったという人もいると思いますが、実際のところニュースなどで聞くと「なんだったっけ?」となりがちです。たしかに、授業では習っていても、いざ現実に起こっていることを目の当たりにするとすぐには出てこないものです。

 疑問に思うことは無視せずに、せっかく疑問に感じたわけですから知識として習得してしまいましょう!

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