見出し画像

【実は知られていない!】株主って何?

 株を購入すると、購入した投資家は『株主』になります。というのは本などにも書かれていますね!

 ですが、株主になると何かあるのでしょうか?

 今回は株主とは何なのかをお話します!

株を買った→株主へ

 企業が発行している株を購入すると、購入した投資家は株主という立場になります。

 かつては株券が紙で発行されていましたから、株主はこの株券という紙を持っていたのですが、現在では完全に廃止されており、新たに株主になっても株券は手元に来ることはありません。

 もっと硬い言い方にすると、会社に出資(会社にお金を出すこと)した代わりに株式を受け取った人を「株主」といいます。 株主になるということは、会社の持ち主になるので、会社に対して様々な権利を持つことになります。 出資した金額に応じて、配当金や株主優待がもらえるだけでなく、会社の経営者に対して意見を言うこともできるのです。

企業も無視できない存在⁈

 特に最近は、会社側も株主の存在を意識しているところが増えてきています。
 その理由は、会社に対して株主としての権利を積極的に行使して企業に影響力を及ぼそうとする投資家であるアクティビスト(別名「物言う株主」)の存在です。

 アクティビストは、企業にとっては時に厳しい要求を叩きつけられる煙たい存在というイメージもありますが、対話や交渉を通じて経営の緩みを正したり、より株主目線の企業活動を促したりするなど有益な側面も多くあります。企業価値が向上すれば、企業側、株主側ともに多くのメリットを享受することができるからです。単なるクレーマーではないのです!

 アクティビストは、投資先企業の株式を一定以上保有することで、経営陣に対して経営改善策や株主還元策などを積極的に提案し、その企業価値を高めてキャピタルゲインなどの利益を得ようとします。個人投資家よりも、国内外の投資ファンドがアクティビストの代表格です。

 この物言う株主の存在は、日本では2000年代に注目を集めるようになりました。

 とくに話題になったのが、元通産省の官僚だった村上世彰氏が中心となって設立した投資ファンド(通称:村上ファンド)が複数の企業に対して、大胆な株主提案を突き付けたり、敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けたりしたことがきっかけの1つです。

株主総会とは?

 株主となると、株主総会に出席することもあります。株主総会とは、株主が会社に関する意思決定を行うための会議体で、株式会社の機関の1つです。

 定時総会臨時総会の二つがあり、定時総会はその株式会社の事業年度が終了したあとの一定時期に定期的に招集され、開催される株主総会です。基本的に毎年開催されるものです。

 臨時総会はその字の通り、定時株主総会とは別の機会に、株主総会による意思決定が必要な場合に臨時的に招集される株主総会のことをいいます。

 株主総会には、原則として議決権をもつ株主が出席します。先ほど、「出席することもある」と書きましたが、株主の義務ではありません。招集通知を受け取ったとしても、株主が参加を希望しない場合、株主総会に出席しないことも許されます。

芸能人に会える⁈実は面白い株主総会

 株主総会は平日開催もあるため、開催のお知らせが届いてもなかなか出席することが難しいことも少なくありません。

 ですが、貴重な時間を割いて参加した株主のため、企業側も何もしないわけではありません。

 すべての企業ではありませんが、実は出席してくれた株主にお土産を用意してくれている企業もあります!(コロナ禍の影響で最近はお土産を省略する企業が増えているのですが…)

 お土産も様々で食料品や飲料メーカーなどでは自社製品詰め合わせセットをくれたり、そういった一般の客向けに配布できる商品のない企業では、菓子折りセットを配布したりします。(ちなみに私は株主総会に出席してヨックモックのセットを貰ったことがあります。美味しくいただきました。)

 また、株主総会の前後にイベントを開催する企業は少なくありません。

 アミューズやエイベックスといった芸能事務所や音楽系の企業では株主総会で所属タレントや俳優さんが出てきたり、アーティストによる株主限定ライブをやったりすることもあります!それなら平日に時間割いてでも行ってみたい気もしますね!

 企業の業績などによっては非常にピリピリとした物々しい雰囲気になってしまうこともありますが、株主総会は株主がその企業の経営陣と直接対面する貴重な機会のため、企業・株主の双方にとって重要な一大イベントなのです。

 今回は株主について書きました。物言う株主の存在や株主総会のお土産など、株主には知られていない面がたくさんあるのです!

 株を購入するときには、今後はちょっと気にしてみても面白いかもしれませんね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?