CPI要注目⁈そもそも何それ⁈
ここ数ヶ月、為替が一時的に大きく円高の方向に動いたタイミングがありました。(基本的には円安方向ですが)
その後はまた円安に戻り、また今円高になってきたり…
為替相場を見ていた人は『何事か⁈』と思った人もいたのではないでしょうか?
実は、あるアメリカの経済指標の発表が影響していました。
CPIとは何なのか?
その経済指標とは、『CPI』です。
CPIは「Consumer Price Index」の略で「消費者物価指数」のことです。
何を表しているかというと、米国国内の物価の上昇・下降等の変動を表す経済指数なのです。
米労働省が毎月中旬に公表しており、衣料や食料品等の約200項目の品目の価格の変化を調査して指数化したもので、米国国民の生活水準を示すとされています。
最近では、雇用統計以上に注目を集める指標になってきています。
どうしてみんなが注目するの?
では、どうしてCPIに注目が集まるのでしょう?
その数値が景気が加熱気味であることを示す2%を超えているからです。
CPIはインフレ指標とも呼ばれており、インフレはその国の通貨に大きな影響を与えます。
為替取引で戦略や今後の相場見通しを立てる際には必ず確認しておきたい指標というわけです。
また、CPIが中央銀行の金融政策の決定に影響を与えるインパクトは大きく、政策変更の期待感から為替レートが動くことも多くあります。
実際にCPIがあがると相場はどのように動くのでしょう?
たとえばCPIが2%超まで上昇するとします。
中央銀行は景気の過熱感を下げるため金利を引き上げます。
金利が上がれば投資にまわしていた資金を預金にまわす人が増えるため、消費が落ち込みます。
企業の業績も下がり、相場全体が下落方向に向かうわけですね。
逆にCPIが2%を超えている状態から下がった場合は、株式市場全体が上昇しやすくなります。
過熱感があると中央銀行の利下げ期待が高まるのですね。
まとめ
今回はCPIについて書いてきました。
ただ物価の過熱感を表しているだけではなく、株や金利など幅広く影響を与えるものなのです!
とくに今年は米国の金利政策にも注目が集まっていますから、要注目な指標なわけですね。
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