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家計簿アプリ 人気のワケ

・お金が貯まらない
・いつも金欠
・そもそも何に使っているかわからない

こんな悩みはありませんか?
そんな時に用いられるのが家計簿アプリ。支出管理や予算の設定、無駄遣いの削減ができるのが一般的です。

こちらの記事では、

  • なぜ支出の把握が難しいのか

  • 家計簿アプリの効果

  • 現状の家計簿アプリの課題

を紹介します。


なぜ支出の把握が難しいのか


理由1:決済手段が多様だから


私たちは今、キャッシュレスへの切り替えの時代に生きています。
経済産業省の調査によると、日本のキャッシュレス比率(金額ベース)は39.3%。

https://www.meti.go.jp/press/2023/03/20240329006/20240329006.html

2010年に比べると、なんと26.1ポイントも伸びています。
一方で、いまだに現金の利用も多く、現金のみのお店もあります。
逆に、セルフレジなどで、現金が使えないこともありますね。

現金vsキャッシュレスのみならず、電車に乗る時にはSuicaやパスモ、
スーパーに行く時にはwaon・・といったように、利便性や利得性を求めて多様なキャッシュレス決済を使い分ける人が多いのではないでしょうか

多様な決済手段を使うと明細が分散します。
結果として、支出の管理は従来と比較して格段に難しくなっています。

理由2:資産の持ち方が多様だから

自分が持っている資産や収入を正しく把握できていない場合、そもそも適切な支出額を認識できないことも少なくないでしょう。
2024年の調査では、なんと31.6%の人がNISAを利用した資産運用を実施しています。積立型の資産運用商品を利用している人では、普段使いの口座には収入のごく一部しか入金されない場合もあるのではないでしょうか。

https://insight.rakuten.co.jp/report/20240213/

このように資産の全体像を把握できないことは、無駄遣いを防ぐという利点もありますが、
妥当な出費であっても使いすぎであるように感じたり、支出の管理そのものを放棄してしまうという欠点もあります。

理由3: 支出の種類やタイミングが多様だから

クレジットカードの利用は、金流を複雑にするもののひとつです。
クレジットカードは現金の次によく使われる決済手段ですが、
日本ではマンスリークリアランスという運用が一般的で、
利用と支払いのタイミングがずれます。
これは、支出の管理を格段に難しくします。

特に複雑なのは、高額の支払いをクレジットカードで立て替えた場合ではないでしょうか。
立て替えて集金したお金と、自分の貯蓄の違いは銀行口座の表示や財布の中身を見てもわかりません。

家計簿アプリの効果

家計簿アプリを使えば、これまでに紹介した課題を解決することができるでしょう。

理由1:決済手段が多様だから 

→ アプリの利用で明細をまとめる

理由2:そもそも収入を把握していないから 


→ アプリの利用で資産をまとめる、予算を設定する

理由3: 支出の種類やタイミングが多様だから 


→ アプリで支払い期限を管理して、実際の貯蓄額を明確にする

ことができます。

現状の家計簿アプリの課題

とはいえ、現状の家計簿アプリには課題もあります。

課題1: 入力や連携が面倒

スマートフォンで手軽に入力できるとはいえ、多くの買い物をする人にとっては、金額、カテゴリー、内容、、と複数の項目を入力していくのは時間がかかります。

課題2: 月額利用料がかかる

課題1を解決しうるものとして、各種決済手段とのAPI接続によるアカウントアグリゲーションがあります。しかし、これらを高度に行うMoneyFowardなどでは、有料会員にならないと即時に利用が反映されなかったり、同じ決済が何度も表示されてしまったり、煩雑になります。

課題3: 複雑なお金の動きを捕捉できない

前述の通り、現代人のお金の動きは複雑です。立て替えやクレジットカードなどの後払いサービス利用によるずれなどを、利用者の考える隙なく埋めてくれる家計簿アプリは今のところなさそうです。

今後に期待ですね!



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