PSPとは？決済サービスプロバイダーについて

2024年9月1日 20:08

こんにちは！PSP、決済サービスプロバイダーとは何かご存知でしょうか？
こちらの記事では、
・PSPとは何か
・PSPを使うメリットは何か
・PSPを選ぶ際のポイント
・主なPSP事業者
についてご紹介します。

PSPとは何か

PSP（ = Payment Service Provider）とは、「決済サービスプロバイダー」のことで、EC事業者のWebサイトへの決済機能導入および運用を手助けするサービスです。
近年、特にコロナ禍以降はオンライン決済と対面決済の境目が曖昧になってきており、PSPの事業範囲はEC以外にも拡大してきているようですが、ECサイトへの決済機能提供から始まったサービスであり、現在でもECが中心のサービスになっています。

「決済代行業者」、「オンライン決済プロバイダー」などと示されることもあります。
また、英語では「Payment Service Provider」というよりも、「Payment Gateway」あるいは「Online Payment Gateway」などと呼ばれることの方が多いようです。

最近では、事業者の数が増えてコモディティ化してきたことや政府の思惑による手数料引き下げのプレッシャーを受けています。差別化のため、決済サービスを提供するだけではなく、ECサイトへの集客支援や不正検知などのサービスを提供する企業が増えています。

日本でのトップシェアはGMOインターネットグループのGMOペイメントゲートウェイ。ほかには、ソフトバンクグループのソフトバンクペイメントサービスなどがあります。

PSPを使うメリットは？

メリット1：簡単に導入できる

自社決済システムを新たに構築する必要がなく、簡単に導入できます。
導入時には決済代行会社のシステムと接続設定を行うのみで、導入時の工数やコストを抑えることが可能です。
本来であれば、クレジットカードや電子マネーのブランドなど、各決済機関が提供する決済システムを導入する必要がありますが、それらを一元化、かつセキュリティ上の課題をクリアした形で簡単に導入できる点がメリットの1つです。

メリット２：売上や支払いの一元管理が行える

上記のように、本来は決済手段やブランドごとにバラバラの仕組みで動いているため、売上や支払いがバラバラに手元に届きます。
その状態だと、売上を集計する手間があるほか、入金のタイミングもバラバラなので、集計にミスが生じやすくなってしまいます。
決済サービスプロバイダーを利用することで、こうした手間なく一元管理を行うことができます。

メリット3：付随するサービスを利用できる

近年は決済サービスプロバイダーが行う「数ある決済手段を一元化し、導入・管理を容易にする」という機能はコモディティ化しており、各社差別化のために様々な付随サービスを用意しています。
例えば、トップシェアであるGMOペイメントゲートウェイが提供する「PGマルチペイメントサービス」では、ECサイトのマーケティング支援やEC事業者に対する融資サービスなどを行っています。
決済に関連したデータや、EC事業者との関わりと通したノウハウを用いてEC事業を伸ばす手助けをしてくれるのも、決済サービスプロバイダーを利用するメリットと言えます。

PSP事業者を選ぶ際のポイント

PSP事業者を選ぶ際のポイントには、

決済手段の豊富さ
セキュリティの高さ
利用料金体系・料金の高低

があります。

ポイント１：決済手段の豊富さ

一般的にはクレジットカード払いやコンビニ払い、口座振替などがあればECサイトとしての機能は万全かもしれませんが、PayPayなど新興の決済手段の導入や、BNPL（後払い）を導入することで購入者が増えると思われる場合は、そうした決済手段を扱うことのできるPSPを選ぶと良いでしょう。

ポイント2：セキュリティの高さ

PSPを利用する理由の一つでもあるセキュリティの高さですが、主要な事業者であれば遜色のないセキュリティの高さをオファーしていると考えられます。しかしながら、顧客の決済手段に関わる情報の漏洩はEC事業の信頼に関わることや、不正検知がしっかりしていないと損害が生じうることから、しっかりと比較することが重要です。
不正防止サービスや3Dセキュア、チャージバック保障団体保険や不正住所検知サービスなど、各社のオファーするセキュリティ対策も比較ポイントとなります。

ポイント3：利用料金体系・高低

利用料金の仕組みは事業者によって異なるため、以下の料金がどのように設計されているかを確認して選ぶことが必要です。また、売上の入金スパンや締め日などの確認店になります。

初期費用
基本利用料
月額利用料
決済時の手数料（決済金額によって決定）
決済処理料（各カード会社との決済時にかかる費用）

主なPSP事業者

日本で主要なPSPには、以下の2つがあります。

GMOペイメントゲートウェイ
SBペイメントサービス

それぞれについて特徴を見てみます。

GMOペイメントゲートウェイ

GMOペイメントゲートウェイは、日本のPSPシェアトップの企業です。
主なサービスは「PGマルチペイメントサービス」であり、15万軒以上のECストアで稼働中です。
特徴としては、決済手段が豊富なことや、導入実績が多いこと、グループ会社を含めてECサイトの構築やマーケティング支援サービスを提供しており、サポート体制が充実していることがあります。

SBペイメントサービス

SBペイメントサービスはソフトバンクグループの決済サービスプロバイダー事業を行う企業です。日本でのシェアはGMOペイメントゲートウェイに次ぐ2位となっています。
決済手段や導入実績が豊富なことはGMOペイメントゲートウェイと同じくですが、AIを活用した不正検知や、提携するメディアでのプレスリリースサービスが利用できる点に特徴があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？