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2023年3月期第3四半期決算の質疑応答

本記事では、当社の2023年3月期第3四半期決算説明会における質疑応答をまとめていきます。
同決算説明会の概要については、こちらの記事をご覧ください。

3Qの営業利益実績と通期予想の乖離について

通期の営業利益予想がマイナス482百万円になっている中で3Q実績はマイナス84百万円となっているが、これは4Qで大きく赤字を掘るということか?

  • Q4の会計期間で一定の赤字額が発生することを見込んでいる

  • ただ、当社としては、赤字額の予想についてはもう少し精査が必要、かつ慎重な見極めが必要であると判断しており、現時点においては業績予想を据え置いている

  • 今後業績予想の修正が必要となった場合は、速やかに修正・公表する


クレジットインフラビジネスについて

金融インフラストラクチャの売上構成を見ると、クレジットインフラストラクチャが増えているように思うが、クレジットインフラについて現時点で何か開示できることがあれば教えてほしい。

  • クレジットインフラビジネスでは、証券や保険のインフラビジネスのクレジット版を検討しており、貸金や割賦販売を行う上で必要となる業務システムをSaaSベースで提供していくことを考えている

  • 保険インフラと同様に主に以下の2つのサービスを展開している

    1. 大手の消費者金融やレンディング会社に対するDX支援

    2. 当社の貸金子会社であるスマートプラスクレジットによる、事業会社向けの組込型レンディング

  • 現時点では、どのようなパートナーにどのようなサービスを提供しているかまでは開示できないため、説明資料上は売上を計上している事実のみを開示している状況


顧客企業のユーザーのサービス利用状況について

御社は、顧客企業がエンドユーザー向けの金融サービスを提供するための基幹システムを提供されているわけだが、実際にエンドユーザーがどれだけ顧客企業のサービスを使うようになったのか等の情報をもう少し知りたい。

  • もともとの当社のサービスのバリュープロポジションは、金融の基幹システムを利用する顧客企業に、お求めやすく、使いやすいシステムを提供することにある

  • ただ、エンドユーザーにサービスを使ってもらい、顧客企業と当社が着実に収益成長できている事例についてしっかりと示していくニーズがあることも理解している

  • まだ多くの事例はないが、ファイナンシャルスタンダードの「Smart Manager」は資産運用サービスの利用者を拡大させている状況であり、着実に事業規模の成長につなげていくためにも、このような事例をもっと作っていきたい


ロボアドの手数料引き下げについて

海外では、ロボアド手数料競争が起きているが、日本では全然手数料が下がらないのはなぜか。また今後、起きるとしたら何がきっかけとなりうるか。

  • 手数料の低さがユーザーがロボアドを始める理由になっていないからだと考える

  • 手数料の引き下げ競争が起こるきっかけとしては、大手のネット証券等が大手ロボアドに対抗して、手数料を引き下げて似たようなサービスを展開してくることが考えられるが、現状の日本のロボアド市場規模がまだまだ小さいため、今例えば手数料を半分にして参入してきてもほとんど儲からない

  • そのため、このようなきっかけも起こりにくいと考える


金利上昇局面が事業に与える影響について

金利の上昇局面が貴社の事業に対してポジティブなのかネガティブなのかを教えていただきたい。

  • 金利が上昇すると、我々の顧客である生損保や銀行の収益は上がると思われるが、顧客側で収益性が高まった分、設備投資に回す余白ができると考えられるため、金利上昇は基本的に当社にとってポジティブと思われる

  • また、「インフレが起きそうだから何か資産運用しなきゃ」といった雰囲気が漂うと、資産運用のビジネスにポジティブだと思われる

  • そのため、当然ながら急激な金利上昇は危険だが、全体としてはポジティブだと思われる


人材採用について

人件費単価をどう考えればいいのか、人材採用の方針に変更はないか。

  • 人材採用については、以下の方針を掲げている

    • 売上の増加率に比して人件費の増加率を徐々に抑えていく

    • ただし、給与をしっかり上げられる状態をつくることはもちろんのこと、よりいっそう社員が働きやすい環境を整えることを目指し、優秀な人材の確保に努める

  • 足元で大手やベンチャーで採用が思うように進まない会社もある中で、当社の採用は順調に進捗しており、当期末時点で社員数は250人程度となる見込みで、来期も50名程度増える見込み


NISAについて

NISAを御社のインフラストラクチャの中でやりたいというお客様が現れたときは、もう提供可能なのか。新制度が見える中で、御社もファインチューニングだと思うが、御社としてもここは根っこから開発しないといけないのか。このあたりの取り組み状況を教えてほしい。

  • 現在すでにクレディセゾンの「セゾンポケット」にはつみたてNISA 機能を提供している

  • 新 NISA の全ての詳細な要件はまだ固まっていないので正確なことはコメントできないが、ゼロベースではないものの新制度対応は少なからず必要となる


当社への口座移管について

イオン銀行が投信口座をマネックス証券に移管する動きがあったと思うが、システム面で課題を抱えている銀行等が御社に口座を移管するニーズがあったりするのか、そういうパートナーの獲得みたいなことを考えられているか。

  • ニーズはある

  • 当社は現時点では口座移管の実績はないが、そのようなニーズが非常に強くあることは認識しており、足元そういった相談もきている

  • 現時点ではまだ言えることは限定的だが、今後そういった実績もつくっていって公表できればと考えている


IRに関するお問い合わせ

当社は、IRに関するお問い合わせを積極的に受け付けています。
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