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2023年3月期第3四半期決算の概要

今回は、2023年2月14日に発表した当社の第3四半期決算の概要をまとめていきたいと思います。こちらをご覧いただければある程度今回の決算におけるポイントをある程度掴んでいただけるかと思うので、ぜひご覧ください。
同説明会における質疑応答は、別途こちらの記事にまとめております。

記事リンク

なお、説明会における書き起こし全文と動画のリンクは以下のとおりですので、こちらもぜひご覧いただければと思います。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08791/0a645615/f696/4f72/b308/a9f8f85a998c/20230224121124180s.pdf


全体業績

  • 売上高は前年同期比で+89%、売上総利益は+93%と、大きく成長

  • 営業損益の赤字幅が、前年同期と比較して大きく縮小。今期の販管費には一過性のオフィス移転費用も含まれているため、実質的な赤字幅は更に縮小している

売上項目

  • 大型のフロー収益が計上されたことにより、Q3の会計期間では33%進捗

  • 当社の顧客は比較的大手企業が多いため、顧客の決算期末に納品が増える傾向にあり、売上高が下期に偏重する傾向がある

  • ただし、以下に示すように当社はパートナー数(当社では顧客のことをパートナーと呼んでいます)が増えることでストック収益と従量課金収入が今後継続的に積み上がっていく事業構造となっているため、今後徐々に平準化されていくものと考えられる

コスト項目

  • 販売管理費率が大きく改善

  • これは主に、当社のビジネスモデルが売上の伸びに比例してコストが必要になる構造ではないことに起因

  • 当社の顧客は主に事業会社であり、継続的に広告宣伝を要する顧客ではないため、一般的なSaaS企業のように広告宣伝費が恒常的に発生しない

  • 業務委託費が前年同期比で+99%と大きく増加しているが、これは開発案件増加時に当社のリソースでは足りない部分をフリーランスエンジニアや開発パートナーに委託しているため

  • そのため、事業の成長に伴ってこの業務委託費の割合が上昇していく傾向にあるが、サービスのクオリティを担保するために業務委託をうまく活用しつつも、フルタイム社員の採用を着実に進めることで業務委託費用の割合は中長期的に抑えていく方針

セグメント別の状況

  • 各セグメントともしっかりと成長。特に金融インフラストラクチャは前年同期比で+200%と大幅な成長を実現

金融インフラストラクチャ(証券)

  • 前年同期比で証券インフラストラクチャビジネスが+119%、保険インフラストラクチャビジネスが+267%と、非常に力強い成長を記録

  • 証券インフラでは、金融機関やIFAが自社ブランドで投資一任サービスを展開できるプラットフォームDigital Wealth Management(DWM)と、アプリに投資サービスを組み込む組込型投資サービス(Embedded Investment)という2つのプラットフォーム提供に注力している

  • 足元で金融庁が仕組債の販売に対する監視を強める中で、各証券会社が仕組債の販売を停止する動きが出ているが、仕組債への投資分がファンドラップに振り向けられる可能性があるため、この動きは当社のDWM導入推進にとって強い追い風となる可能性あり

  • 独立系IFA企業のファイナンシャルスタンダードによる米国株投資一任サービス「Smart Manager」の提供が開始(第4四半期から)

  • より安価で柔軟なファンドラップサービスを自社ブランドで立ち上げることができるという当社のDWMに価値を見出していただいたことが背景

  • 新たに「Goal Navi」の販売パートナーとして、岩井コスモ証券が参画

金融インフラストラクチャ(保険)

  • 保険インフラストラクチャは、Q3にかけて導入企業数が倍増

  • 新たに加わった4社は、三井住友海上火災保険、三菱UFJ銀行、東京海上日動火災保険、そしてエムエスティ保険サービスといった、最大手損保会社もしくは大手保険代理店

  • 2023年2月には新たに共栄火災海上保険(以下、共栄火災)がパートナーとして参画

  • 共栄火災のパートナー加入により、共栄火災が引き受けている長野県PTA連合会の保険販売、募集、契約管理のインフラを提供開始

  • 従来、紙を使ったレガシーな契約プロセスとなっていたところをデジタルで刷新していくことで、今後全国の協同組合・協同組織等へ提供していく方針

ビッグデータ解析

  • Alterna Dataが前年同期比で+51%と力強く成長

  • 東京都との協業で、東京都産業労働局のホームページからアクセスできる景況指標を可視化したサイトを立ち上げ

  • 参考:東京都産業労働局「都内中小企業の景況指標ダッシュボード」
     https://www.keikyou-dashboard.metro.tokyo.lg.jp/

  • これまで投資家様へのデータ提供がビッグデータ解析事業の成長を牽引しててきたが、今後はマクロデータの提供等も通じて顧客ポートフォリオを更に拡大させていく方針

フィンテックソリューション

  • 前年同期比でソリューションビジネスが+85%、全体では+52%となっており、着実に成長

  • 営業利益も前年同期比で大幅に増加


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