「Policy - 我々が大切にするプロジェクト運営方針」を策定しました
こんにちは。Finatextの河端です。
Finatextグループ(以下「Finatext」)は、このたび「Policy - 我々が大切にするプロジェクト運営方針」(以下「Policy」)を策定しました。
「Policy」は、私たちがプロジェクトを進める上で大切にしている価値観とその実現方法を明文化したものです。
このnoteでは、Finatextグループのメンバー、私たちと共にプロジェクトを進めるパートナー企業の皆さん、そして、これからFinatextのメンバーになるかもしれない方に向けて、「Policy」の内容とその背景にある考え方をお伝えしたいと思います。
策定のねらい
現在Finatextでは、大小200を超える開発プロジェクトが動いており、その数は増え続けています。事業拡大に伴い採用も強化し、多様なバックグラウンドやスキルを持つメンバーを仲間に迎えてきました。
各プロジェクトにおいてFinatextとしてどのような価値創造を目指すかについては、これまでは個々のFinatextメンバーが体現すべき価値観である「Principle」を土台に暗黙知的に共有されてきました。しかし、メンバーの多様性が高まる中で、再現性を持って期待を超える成果を出し続けるためには、暗黙知ではなくきちんと明文化して共有・浸透を図る必要があると感じていました。
そこで、以下の2つをねらいとし、「Policy」を策定することにしました。
プロジェクトにおいて大事にしたいことを明文化することにより、Finatextメンバーが高い価値を出し続けられるようにすること。
パートナー(顧客)企業に対して、私たちが大切にしているプロジェクト運営方針を予め明示し、相互の期待値をすり合わせて円滑にプロジェクトを進められるようにすること。
Vision・Mission・Principleとの違い
ところで、Finatextには既に「金融がもっと暮らしに寄り添う世の中にする」というVisionと、「金融を"サービス"として再発明する」というMissionがあります。また、個々人が大事にしたい価値観を定めた「Principle」も存在します。
それらを整理したのが以下の図です。
VisionやMissionの存在を踏まえて、私たちが明文化したいことを一言で言い表すと、以下になります。
3つのPolicyに込めた意味
こうして検討の土台となる整理を行った後、入れ込むべき要素・内容を決め、それを言葉に落とし込んでいく作業を経て完成したのが、冒頭の「Policy」です。
実は、Finatextグループ代表の林は従来、Finatextの強みを社外の方に話す際に「うまい、安い、早い」というキーワードをよく用いていました。偶然か必然か、今回策定した3つのPolicyは、この「うまい」「安い」「早い」をそれぞれ解像度を上げて言い換えたものになっています。
以下、各Policyに込めた意味を解説していきます。
Experience-first 利用者体験を第一に考えます
「Experience-first」は、林が「うまい」と表現していた強みを深化させたものです。
良いサービスを作るためには、金融、UI/UXデザイン、技術、セキュリティなど、様々な専門能力を掛け合わせる必要があります。Finatextのメンバーとパートナー企業のメンバーが会社の垣根を越えて相互に尊重し合い、ONE TEAM(ワンチーム)として連携していくことが重要です。
また、「利用者視点」を軸にすることは、チーム一体となって考え行動する動機づけになります。ここでいう「利用者」は主にエンド顧客を指しますが、これにはシステムを利用する業務オペレーターも含まれます。意見が割れたり判断に迷ったりした際には、「利用者視点」を軸に議論・意思決定をします。ただし、金融サービスの開発・提供においては、法令順守や業務上のフィジビリティの考慮も非常に重要なので、「提供者視点」ももちろん疎かにはしません。
Streamline 最適な手段で進めます
「Streamline」は、林が「安い」と表現していた強みを深化させたものです。
不要な作業をなくして、効率的に進めることを目指します。そのために、マンパワーに依存せず、自動化やシステム化を推進し、効率化と品質向上の両立を図ります。
また、金融ではリスクや不備を徹底的になくすことが重視されがちですが、コストや効率性とのトレードオフを意識しながら、現実的かつ効果的なリスク管理を指向します。
Update × ∞ 価値を高め続けます
これは、従来Finatextが「早い」と表現していた強みを深化させたものです。
素早く改善のサイクルを回すことで、サービスをよりよいものに進化させていきます。リリースまでに時間をかけて最初から完璧なものを目指すよりも、法的・業務的な要件は満たした上でなるべく素早くリリースし、利用者のフィードバックを受けながら改善のサイクルを回すことを重視します。
また、「当たり前」とされていることにも常に疑問を持ち、より良い方法がないか常に探求します。方法論自体も常に改善を志向していくことで、サービスの質を向上させます。
最後に
Finatextの現在および未来のメンバー、そしてパートナー企業の皆様と一緒により良いサービスを作っていくための指針として、この「Policy」を策定しました。
私たちは今後も、この「Policy」に基づいて、パートナー企業の皆様と共により優れた金融サービスを提供し、Visionである「金融がもっと暮らしに寄り添う世の中」の実現に向けて努力を重ねてまいります。
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