神棚掃除の基本と特別なお手入れ方法
神道の神様を祀る神棚は、各家庭の神社と言われています。
ご家庭に神棚がある方は、神様やご先祖様を奉る神棚をきれいに保つためにも、正しいお掃除方法を知っておきましょう。
■神棚の掃除はいつやるの?
神棚の掃除のタイミングや時間帯にとくに決まりはありません。
日々の生活の中で、神棚が埃などで汚れがたまらないように
こまめに行うと良いでしょう。
ただし、年末12月29日と12月31日のこの2日は
掃除をしてはいけないと言われています。
12月29日は「二重に苦しむ」といった言葉を連想させるため、
12月31日は新年を迎える慌ただしい日となるため、神棚の掃除には相応しくないと言われています。
■神棚の掃除を始める前に
①手と口を清める
神棚は神社と同様にとても神聖な場所と考えらています。
神社へ参拝の際にまず手水で清めるように、神棚の掃除の前には
手と口をすすぎ、身を清めましょう。
②二拝二拍手一拝
神棚を掃除する前には、神様へのご挨拶をします。
二礼二拍手一礼をし
「これからお掃除いたします。よろしくお願いいたします。」
などと、神さまに伝えるように挨拶をしましょう。
■神棚の普段のお掃除
掃除に必要な道具として
・ハタキ
・まっさらなふきん
どちらも神棚のお手入れ用として、きれいなものを用意しましょう。
▽神棚の掃除の手順
①神棚にまつっている榊や神具を
必ずテーブルや高さのある台の上に丁寧におろす。
お宮や神具類は床に置いてはいけません。
床に直接置くのは失礼にあたります。
どうしても床に置かないといけない場合は、
白い布や半紙などを敷いておくと良いでしょう。
②ハタキで神棚や神具のほこりを払い、乾拭きする。
濡れた布巾を使うと、水分によってカビや汚れ、
湿気による神棚のゆがみなどの原因になる場合があります。
普段の掃除ではふきんは濡らさず乾拭きでお手入れを行いましょう。
③神棚の扉を開き、中まで確認をする。
扉を開くときにも「失礼いたします。」と一言伝えます。
神棚の扉の中には、稀に害虫などが入り込んでしまうことがあります。
お掃除の時にチェックしておきましょうね。
■大祓におこなう神棚のお掃除
神社では年2回、罪や穢れを祓うための行事として
6月と12月の晦日に「大祓(おおはらい)」がとり行われます。
その大祓にあわせて神棚の大掃除を行ないましょう。
掃除に必要な道具は
・ハタキ
・まっさらな布巾2枚
・清明水(清酒1・粗塩1・水5の割合で作ります)
・榊(お清め用)
・半紙などの白い紙 数枚
・マスク
以上の6点です。
▽神棚の掃除の手順
①神棚にまつっている榊や神具を
必ずテーブルや高さのある台の上に丁寧におろす。
お宮や神具類は床に置いてはいけません。
床に直接置くのは失礼にあたります。
どうしても床に置かないといけない場合は、
白い布や半紙などを敷いておくと良いでしょう。
②ハタキで神棚や神具のほこりを払う。
③一声おかけしてから神棚の扉を開き、中まで確認する。
④神棚からお札を取り、半紙など白い紙に包む。
お札に息がかかるのは神様に失礼とされているようです。
お札を取り出す際は息がかからないように、マスクをしておくか、
半紙などの白い紙を口に加えておきましょう。
⑤榊を清明水に浸け軽く水を切った後神棚やお宮を清めるように軽く叩く。
⑥神棚を水拭き・乾拭きする。
神棚用の布巾を清明水に浸けてしっかり絞ったら、神棚をきれいに拭きます。そのあと乾いた布巾で丁寧に乾拭きをしましょう。
⑦神具を元に戻し、お供えやしめ縄を新しいものに取り替える。
徳利や皿などの神具類も戻す前に洗っておくと良いでしょう。
12月の大祓では新しいお札を戻します。
また、お札を戻す際は、取り出す時と同様に息がかからないようにマスクなどを着用しましょう。
■まとめ
神棚は家庭の小さな神社です。
神社では毎日掃除がなされているように、
神棚をきれいに保つ心掛けが大切です。
少なくとも毎年6月と12月の大祓にあわせて、
神棚のお掃除を行うことをおすすめします。
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