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内部障害の方が安心して働ける雇用環境

前回は内部障害についてお話ししていきました。

今回は内部障害の方が安心して働ける雇用環境や就職を目指すにあたってのポイントなどを説明していきたいと思います。

■内部障害の方が安心して働ける雇用環境とは

内部障害の方が就職する条件としては、突然の体調不良に対応できる雇用環境かはとても重要なポイントとなります。

仕事中の体調不良などに備えて健康管理室を設置し産業医や看護師が在籍している職場だと安心して仕事ができるのでおすすめです。

また、産業医や看護師が常駐していなくても定期的に職場へ出向き、社員向けの健康相談などを行っている企業もあります。

健康管理室や産業医や看護師の常駐がない場合でも、圧計や心電図、AEDなどの最低限の医療機器の有無もあらかじめ確認しておくことが、内部障害の方が仕事をするうえでは大切な雇用環境です。

■内部障害の方に配慮された各種支援制度

内部障害の方が就職した後、長く働くためには雇用環境と同じくらい体調管理も必要不可欠となります。

そのため、通勤ラッシュを避けて通勤できるフレックスタイムの導入などの各種制度がある会社だと、内部障害の方でも安心して働くことができます。

また、内部障害の方は定期的に通院をしなければならない方もいますので、働きながら治療できるよう雇用側の理解は必要不可欠となります。

有給休暇を利用できるか、勤務時間内の定期通院を認めてもらえるかなど就職前の面接などの段階で相談しておく必要があります。

■内部障害の方が注意しておきたい仕事内容

せっかく就職しても内部障害の方は体力的に無理がある仕事だと長く務めることができなくなってしまいがち。

重い荷物を持つことがあるのか、階段の使用を伴う仕事なのか、長時間の立ち仕事なのかなど就職前に具体的に確認しておいたほうがいいでしょう。

その他、内部障害の方は、残業の有無や、急な体調不良などで早退せざるを得ない場合や出勤できない場合が出てくる可能性があることを踏まえて、業務の分担ができる体制なのかを確認をしておくことも必要です。

内部障害の方が就職活動で大切なことは、採用担当者に自分の内部障害について症状や内容を的確に伝えることが大切となります。

しかし、内部障害の方にとっては就職に内定に影響してくるため、勇気が要りますよね。

こんなときは就労移行支援を行なっている事業所を利用することをおすすめします。

就労移行支援は、内部障害を抱えていても担当者がその方に代わって様々なことを事前に伝えてくれますので就職活動がスムーズに進みますので一人で悩まずに就労移行支援を行なっている事業所を利用することをおすすめします。

■就労移行支援事業所とは

就労移行支援事業所とは身体障害、内部障害、精神障害、難病など様々な障害を持つ人たちが一般企業への就職を目指して訓練や社会復帰のサポートを得られる場所です。

障害者福祉手帳を所有が利用する要件となっておらず、医師の診断書等があっても就労移行支援サービスを利用できます。

内部障害の1つに認定されたHIVについては、周囲の目もあり障害者福祉手帳を取得していない人が多いと触れましたが、就労移行支援は利用できる可能性が高いです。

就労移行支援は、最寄りの就労移行支援事業所で利用することが可能で、料金は世帯収入によって変動することが多いですが、無料で利用している人がたくさんいます。

もし、世帯収入がある場合は、就労移行支援事業所や市町村区の自治体に相談してみることをおすすめします。

就労移行支援事業所の利用できる対象者は18歳以上65歳未満の内部障害の方です。

では、就労移行支援事業所ではどんなサポートサービスが受けられるのかを次からは詳しく確認していきましょう。

■多くの障害者が就労移行支援事業所を利用する理由

内部障害の方をはじめ、多くの方が就労移行支援事業所を利用している理由は何なのか。

ここでは就労移行支援事業所を利用する主な理由について確認していきましょう。

▽仕事に必要なスキルや知識が習得できる

就労移行支援事業所では、内部障害の方が仕事や社会復帰を行ううえで必要なビジネスマナーやスキルなどを訓練することができます。

担当してくれる就労移行支援事業所のスタッフは障害者の雇用支援のプロ。

したがって、内部障害の方が自分では気づかなかった特性や長所を就労移行支援を通じて発見することも可能で、新たな目標や就職希望先が見つかったります。

また、就職活動に入る前に就労移行支援事業所が提携する企業の職場で実際に働く機会の場も用意されていることが多いです。

実際に仕事をすることで、改善点や向き・不向きが再確認できたり、問題の原因や課題の洗い出しにもつながるため、就職活動では明確な目標を持って取り組むことができるようになります。

▽雇用主や職場からの理解を得て仕事ができる

就労移行支援事業所では、ハローワークなどと連携しながら就職活動をサポートします。

その際に、内部障害であることを雇用主側へ詳しく説明を行い理解を得た上で働くことができるため、入社ごも内部障害の治療や症状に応じた勤務形態を取ることも可能です。

職場の理解を得られることで、ストレスを溜めることなく内部障害と上手く付き合いながら働いていけることで安定したキャリア形成も期待できます。

▽就職後も継続的なフォローが受けられる

障害者雇用の場合、内部障害の方だけでなく採用してもすぐに辞めてしまうと雇用に躊躇してしまうケースも多いです。

しかし、就労移行支援事業所で訓練を受けた障害者は、勤務態度が良いだけでなく継続して働いてくれると評判が良いことがあります。

就労移行支援事業所で訓練した経験も大きな理由の1つですが、継続支援も長期的な勤務を後押ししています。

内部障害の方が就職するまでがゴールではなく、就労移行支援事業所では入社後も継続して働けるよう定期的にフォローを行い、仕事の悩みや人間関係の相談を受けて問題があれば、雇用側と交渉や問題解決に向けて協議してくれます。

▽一般就労が困難でも就労継続支援が受けられる

就労移行支援事業所で訓練を受けても一般企業へ就職できない場合もあります。

特に、内部障害の方は症状によっては長時間仕事をすることが難しい人もいることでしょう。

しかし、就労移行支援で一般企業での雇用が難しい場合は、就労継続支援を利用することが可能です。

就労継続支援はA型とB型の2種類がありますが、どちらも一般の事業所(企業)で働くことが困難な人に働く機会を設ける制度となります。

内部障害の方でも無理なく症状に合わせて働くことできるため、自分のペースで社会復帰が目指せる点が就労継続支援の魅力です。

■まとめ

内部障害の方が一般企業への就職を目指せる就労移行支援制度について解説してきました。

内部障害の方で就職を諦めている人は、就労移行支援事業所をいちど利用してみてはいかがでしょうか。

新たな発見や自信につながる機会が就労移行支援事業所ではたくさん用意されています。

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