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就労移行支援事業所通いを辛いと感じる理由

障害や難病を抱える方が一般企業に就職できるようにサポートを行う目的で作られた就労移行支援制度。

多くの就職成功者が生まれている一方、就職が叶わなかった方もいらっしゃるのも事実。

しかしその中でも、就労移行支援制度を利用できる「就労移行支援事業所通いが辛いから」という理由で途中で辞めてしまったという声を聞いて不安に思う方がいらっしゃるようなので、なぜそのような声があるのか、またそれが事実ならばどのような対処法があるのかをまとめました。

■事業所通いが辛いという声

では具体的にどういった理由で辛いと感じてしまうのでしょうか

・事業所で訓練を受ける緊張が辛い
・スケジュールがタイトで辛い
・対人交流が辛い
・体力面でまず通うだけで辛い
・マンネリ化してきてモチベーションがなく辛い

こういった声が口コミやtwitterなどのSNSで多いようです。

この記事を読んでいらっしゃる方はこれから就労移行支援事業所に通おうと考えている方か就労移行支援事業所に通所されている方だと思います。

これら辛いという口コミやtwitterの意見は実際にありますし、今現在に就労移行支援事業所に通所されている方のが辛いと思っているのは事実でしょう。

しかし辛いというネガティブな声だけをピックアップして読んで、それが就労移行支援事業所の全てではないのも事実。

まずはこの辛いというポイントへの対処法をお伝えする前に逆にポジティブな声も集めてみました。

■就労移行支援制度を利用して楽しいという声

・新しい経験なので世界が広がった気がして毎日楽しい
・事業所で友達ができた
・新しいスキルが身についてやれること、したいことが増えた
・行くまでは辛いけど、行ってしまえば楽しい
・スタッフの人をはじめ話す機会が増えて明るい気持ちになった
・自己分析や自己紹介文作成を通じて新しい自分の一面が見えた

このように「辛い」というネガティブな意見と同じ、いやそれ以上に「楽しい」というポジティブな口コミや意見も多いのです。

特にtwitterのこの声など就労移行支援事業所通いを不安に思っている人からすると意外な意見だったりもするのではないでしょうか。

そうです、辛いというネガティブな意見は就労移行支援事業所選びが良くなかったり、スタッフさんとうまくコミュニケーションが取れていない、もしくは自分の体調や精神面のキャパシティを超えて頑張りすぎているのかもしれません。

このようなポジティブな意見もたくさんあるというのを踏まえて、本題であるなぜ就労移行支援事業所通いが辛いと感じてしまうのかを分析してみましょう。

■事業所通いが辛いと感じる場合の対応策

再度、就労移行支援事業所通いが辛いという意見をみてみましょう。

・事業所で訓練を受ける緊張が辛い
・スケジュールがタイトで辛い
・対人交流が辛い
・体力面でまず通うだけで辛い
・マンネリ化してきてモチベーションがなく辛い

これらは精神的な問題、体力的な問題、環境的な問題に分類できます。

それら問題が顕著化しないようにうまくコントロールするように心がけ、自分一人で抱えきれないのであればスタッフに相談するのが良いでしょう。

▽精神面、肉体面での負担となる原因を取り除き、コントロールする

・事業所で訓練を受ける緊張が辛い
・体力面でまず通うだけで辛い
・対人交流が辛い

障害や難病を抱える方の症状やその日の体調は様々。第三者には理解するのは難しいでしょう。

精神面、肉体面の負担をいかに減らすかの対処は自分一人では難しいのでそこはまず割り切ってしまいましょう。

疲れる原因としては通所までの道のりがハードである(地理的条件)、人が多い場所や光、騒音などがひどい場所にいるだけで疲れる(環境的要因)、苦手な人が同じグループにいる(対人的要因)など自分では容易に変えられない場合が多いです。

そんな状態で無理をしても障害や難病を抱える方の症状を悪化させるだけ。

早め早めに心や体のアラートをキャッチし、「疲れた」と完全に自覚する前に「今日はたくさん動いたから早めに休もう」と考えたり、「明日は熱が出そう」「良く眠れない」と思うのであれば、通所をおやすみしてストレスから自分を解放するようにしてください。

この早め早めの対処が精神面、肉体面での負担をコントロールすることにつながります。

▽限界まで我慢せず、就労移行支援事業所のスタッフに相談・質問する

・スケジュールがタイトで辛い
・対人交流が辛い
・マンネリ化してきてモチベーションがなく辛い

これらは就労移行支援事業所のスタッフに質問や相談することにより改善されることが期待できます。

スケジュールがタイトすぎる、ハードすぎるなどで体調が遅れる、事業所通いが辛くなってしまうのであればどんどんと自分が思い描くスケジュールに遅れが出るので、さらにストレスに。

これは対人関係も同じこと。

無理をしすぎず、自分にとってオーバーペースである、対人関係のキャパシティを超えているのであれば、それを素直に就労移行支援事業所のスタッフに相談しましょう。

これも限界まで我慢をせずに早め早めに相談するのが良いです。

マンネリ化してきてモチベーションがなく辛い場合も就労移行支援事業所のスタッフや他の人に話す、相談することで気が楽になったり、モチベーションが回復する場合もあります。

または目標設定に無理がありすぎたのかもしれません。

人は目標が達成できそうという楽観的観測があれば頑張れる(モチベーションが保てる)もの。

そういった意味でどうしてもマンネリ化ややる気が起きなくて辛いのであれば就労移行支援事業所のスタッフに目標再設定を相談してみましょう。

■就職に近づくには良い事業所選びをしよう

これまでなぜ就労移行支援事業所通いが辛いのかの原因と対処法を考えてきましたが、やはりその原因となっている問題を紐解いていくと、就労移行支援事業所の選び方に失敗しているケースが多いように思われます。

就労移行支援制度において事業所を選び直すことは可能。

しかし原則2年間と就労移行支援制度の利用は決められているので、新しい事業所に通う場合はこれまで就労移行支援事業所に通っていた期間が差し引かれて設定されてしまいます。

例)Aの就労移行支援事業所に1年間通っていたならば、次の就労移行支援事業所を利用できるのは1年間のみ

しかし、万が一自分の目標としている就職に近くことが不可能である、就労移行支援事業所のスタッフが十分に対応してくれないのであれば、早目に他の事業所に通うことを検討するのも良いかもしれません。

ただできれば、一度で自分にあった就労移行支援事業所を選びたいのはみなさんが共通して思うことでしょう。

そこで後悔しない就労移行支援事業所選びのポイントを上げておきます。

▽後悔しない就労移行支援事業所選びの5つのポイント

就労移行支援事業所を選ぶ際には以下の5つのポイントをチェックして選ぶのが良いでしょう。

①家から近い、乗り換えが少ないなど通所時間が短いこと
②カリキュラムが充実していること
③利用者の年齢がバランスが良い、男女比が極端でない
④スタッフの数が少なすぎない
⑤就職成功率や職場定着率が高く、公表している

①家から近い、乗り換えが少ないなど通所時間が短いこと

障害や難病を抱えている方が就労移行支援事業所に通うのであれば、もちろん通所に負担が少ない場所を選ぶべきです。

通所だけで疲れてしまわないように(もちろん事業所からの帰り道も負担になりえます)できるだけ近い、乗換などの負担が少ない就労移行支援事業所を選ぶようにしましょう。

②カリキュラムが充実していること

ご自身が希望する就職先や業種が決まっているのであれば、それに必要なカリキュラムが用意されているか問い合わせ時や最初のカウンセリングの時に質問しておきましょう。

また就労移行支援事業所を選ぶ際に希望する就職先や触手が決まってないのであれば、カリキュラムが豊富な事業所を選んでおけば失敗は少ないでしょう。

③利用者の年齢がバランスが良い、男女比が極端でない

毎日通う就労移行支援事業所であるからこそ、できれば気の合う人やお友達になり得る人が通っている事業所を選びたいですよね。

目標とする就職を達成するために一緒に頑張れる仲間や友達がいれば辛いと思うことも少なくなるでしょう。

④スタッフの数が少なすぎない

先ほども触れましたが、辛いと感じた時にまず相談相手になるのが就労移行支援事業所のスタッフ達。

しかし多くの利用者が毎日就労移行支援事業所に通うのでスタッフが少ないと、ケアしてくれる時間が少なくなる可能性があります。

そうならないためにもスタッフの数が揃っている、スペシャリストがいるなどを選ぶポイントにしましょう。

⑤就職成功率や職場定着率が高く、公表している

就労移行支援事業所の中には質が悪い事業所があることは事実です。

質といっても様々ですが、やはり結果として現れてくるもの。
その結果が就職成功率や職場定着率です。

悪いところだと就職成功率が2割りを切ったりするところもあるので、就労移行支援事業所を選ぶ際には就職率や職場定着率を公表している事業所を選ぶのが良いでしょう。

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より豊かに、当たり前に人生を楽しめるように。
利用者様の一人ひとりの成長をサポートします。

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〒350-1123 埼玉県川越市脇田本町14-29杉田ビル2F


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