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子どもの反抗期への親の関わり方

子どもが小学校中~高学年になり思春期の入り口に差しかかると、口答えをしたり親をわずらわしがったりして、反抗的な態度を取ることが増えてきます。
「もしかして反抗期?」と悩まれる親も多いのではないでしょうか。
わが子が反抗期を迎えたかも?と感じたら、親は何に気をつけて子どもと接するべきでしょうか。
思春期に子どもの身体と心で起こっていることや、親が心がけたいことなどについてご紹介します。

子どもの反抗期はなぜ起こる?

子どもは成人になるまでに二度の反抗期を迎えるといわれています。
一度目はいわゆる“イヤイヤ期”と呼ばれ、1歳半から3、4歳にかけて起こるもの。これは第一次反抗期といわれます。
そして二度目は小学生高学年から中学生くらいまでの、一般的に“思春期”といわれる時期に起こります。
これは第二次反抗期と呼ばれています。
おおよその目安として年齢や時期を挙げましたが、第一次、第二次反抗期ともに、始まりや終わりの時期、期間には個人差があります。
また、なかには反抗的な態度を見せない子どももいます。

子どもが非常に大きく、急激な変化を体験する時期が思春期です。
思春期には不安やストレス、矛盾などのやり場のない思いが、子どもの心の中に渦巻いています。
それらに対する反応や行動が、大人にすればあたかも反抗しているように見えるのです。

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思春期に子どもの心身で起こっていること

思春期に訪れる第二次性徴によって、男の子は声変わり、精通、ひげが濃くなるなど、女の子は乳房の発達、からだが丸みを帯びてくる、初潮などの変化が見られます。
身体は急速に成長しますが、心の成長は身体に比べてゆっくりと進みます。そのため成熟した部分とまだ幼い部分が、子どもの中に共存します。
いわば親の手を離れて何でも自分でやってみたいという気持ちと、経験や自信がない不安から親に頼り、甘えたいという気持ちの間で揺れ動いている状態です。
身体と心の成長の差からくる、アンバランスな状態が続く時期といえるでしょう。

思春期の後期にかけては、自分は何者なのか(これを自己同一性といいます)について考え、自分らしさを追求する時期でもあります。
思春期以前にも子どもの自己形成は行われてきましたが、思春期は「親によって育まれた今までの自分」と別れ、自らの力で「自分」を再定義する時期です。

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親が心がけたい対応は?

親といえども1人の人間です。
この間まで可愛かったわが子に生意気な口答えをされたり、無視するような態度を取られたりして、ついカッとすることもあるでしょう。
もちろん見過ごせないような発言や態度をした時はきちんと叱る必要がありますが、感情的に子どもを叱るのはお勧めできません。
子どもがより反抗的になることも少なくないからです。
また、子どもの言動がそのまま本心というわけではないことも、理解してあげてください。例えば「うるさい!」という言葉も親を嫌う気持ちから出たのではなく、「口出しされたくない」「1人でやらせてほしい」という意志表示であることが考えられます。
そんな時は子どもの判断に任せて“1人でやらせる”部分をはっきり決め、その内容について子どもと具体的に話しておけば、お互いに安心感をもつことができます。
「親は自分を見捨てない」という信頼があるからこそ、安心して反抗しているともいえます。
子どもの言動を深刻にとらえず、「反抗期はいつか終わるもの」という気持ちで、親としてゆったりと構えてみてください。

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反抗期がない子どももいる

例えばもともとの性質が優しい子どもの場合、「反抗したらお母さん、お父さんを悲しませるからかわいそう」と従順にしていることも多いようです。また親が仕事や家事などで多忙で、反抗する時間もないなどのケースも考えられます。

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どちらも子どもが無理をしていないならよいのですが、反抗したい気持ちを抑え込んでいるようなら問題です。
反抗期はあるからいい、ないから悪いというものではありませんが、親が怖い、あるいは悲しませたくないという理由で我慢しているかもしれません。「うちの子、反抗してこないな……」と気づいたら、一度、子どもに「我慢していることはない?」「お母さんやお父さんに聞いてほしいことはない?」「本当はこうしてみたいと思っていることはある?」など聞いてみて、親子関係を見直す必要があるかもしれません。

親も、子どもが変わることへの心構えを

親の意見を無視したり、乱暴な言葉遣いで口答えしたり、反抗期に急激な変化を見せる子どもに対し、途方に暮れている親も多いのでは?
しかしわかってあげてほしいのは、その変化に一番とまどっているのは当の子どもだということです。
親が悩む「どうしてあんなことを言うのだろう」「あんな態度を取るのだろう」という点について、子どもたち自身でさえ明確に答えを出すことができません。第二次反抗期とはそういう時期なのです。
大変な反抗期の先には、1人の人間としての自立、そして親離れが待っています。安心と同時に寂しさを感じる親が多いと思いますが、どれも成長過程における重要なステップです。
スムーズな親離れにつなげるためにも、親として子どもの反抗期をしっかりと受け止め、支えてあげてください。

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