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経済的自立を目指した高配当企業の株価データ分析

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高配当企業を対象として、株価を分析する手法を統計の解説とともに具体的に提示します。 週1~2の頻度で更新します。
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2022年12月の記事一覧

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その1:変動をみる

 日本には、高配当の企業沢山あります。今日は、その中から配当利回り4%以上の企業をいくつか取り上げて、株価の推移について考察してみたいと思います。  以下は、配当利回り4%以上で、各業種の中で特に利回りが高くかつ比較的名前が売れている企業をピックアップしたものです。  結構、高配当の企業ありますよね。「この企業、こんな配当払うんだ」と思ったかもしれません。    定期預金の場合、メガバンクだと1年で0.002%の利率、ネットバングがその100倍払う!といって息巻いてますが

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その2:変動を表現できるか?

その1を見てない人は、まずその1を見てください。  前回、コロナ前の平常時(2016/7/1~2019/6/30)とコロナ時(2019/7/1~2022/6/30)に分け、高配当企業の株価変動をみました。    コロナに関係なく、ずっと暴れがちなタマホームや、平常時は暴れてたけど、コロナになって落ち着いたセゾン情報など、企業によって変動の仕方にいろんなパターンがあることが分かったかと思います。  そして宿題になっていたのは、「この変動の様子を何か代表的な数字で表現できない

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その3:変動を表現し始めよう

その1を見てない人は、まずその1を見てください。  上記は、コロナ前の平常時(2016/7/1~2019/6/30)とコロナ時(2019/7/1~2022/6/30)の高配当企業4社の株価変動を示したものです。  この変動をうまく表現するのに大変優れた統計指標があります。  それが、標準偏差です。一般にσ(シグマ)と呼ばれます。 思考停止、禁止  こういう統計用語が出てきた瞬間に、ここで読むのをやめる読者が沢山いることを私は知っています。そしてこれまでの時代はそれでも

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その4:変動をそろそろ表現しよう

その1を見てない人は、まずその1を見てください。 前回の振り返り 上記は、コロナ前の平常時(2016/7/1~2019/6/30)とコロナ時(2019/7/1~2022/6/30)の高配当企業4社の株価変動を示したものです。  この変動をうまく表現するのに大変優れた統計指標があります。  それが、標準偏差です。一般にσ(シグマ)と呼ばれます。  この標準偏差までたどりつく道のりが大変長いです。  前回、偏差平方和を使うとばらつきがうまく表現できる、でも数が増えると偏差

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その5:変動と標準偏差と多様性

その1を見てない人は、まずその1を見てください。 標準偏差の改名  前回の宿題は、 「じゃあ、標準偏差はどんな名前だったらよいか?」 でした。  みなさま、考えていただけましたでしょうか?   (宿題の文脈を確認したい人はこちら)  実はお便り沢山いただきました。どうもありがとうございます!  いろいろあったのですが、その中で私がベストと認定したのは、  「多様性」 になります。  英語で言うと、いまはやりのダイバーシティです。  これよくないっすか? 標準偏差

【経済的自立へ向けて】高配当企業の株価データ分析 その6:標準偏差を具体的にみてみよう。

その1を見てない人は、まずその1を見てください。 高配当企業の標準偏差の表  本日は高配当企業の株価の標準偏差(=たよーせい)を具体的にみていきます。  上記の表は、各業種を代表する高配当企業の2016年7月から2022年6月までの株価の平均と標準偏差を示したものです。並び順は2022年8月22日時点の配当利回りの高い順になっています。  この表をみて、何か言えることはあるでしょうか?どなたか気づいたことがあれば、お願いいたします。  と言っても、「こんな表をだらだ