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くいっぱぐれたくない

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最近の記事

ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/27

『教養主義の没落』より、共変関係と因果関係の違い。軍国主義の台頭と教養主義とマルクス主義の弾圧はパラレルに起こったことなのに、原因と結果の関係に錯認されることによって、後者が「戦争の殉教者」とも呼べる形で人口に膾炙することになったとのこと。 こういう系のイドラ多そう

    • 奥多摩

      奥多摩に行った。 東京と山梨の県境にある場所、それ以外特に知らなかった土地。 時間の流れが、明らかに都心とは違っていたところが印象的。 季節にしても、地形もしくは川の影響か、夏なのにひんやりとした風が吹いていて不思議だった。 建物も、新陳代謝が少し止まっているような感じで、2000年代後半、あるいはそれよりもっと前の空気が漂っていた。旅館にはもう昔の家族写真に映るような椅子があったし、服屋で売ってる衣類も、もはや今のおばあちゃんが着るといったレベルではなく、昔の中年女性が着る

      • 子供が学校に通わないことを、甘えだと述べてしまうことの危険性についての文章

        冗長なタイトルにしたのは、あんまり読んでほしくないからです。 備忘録です。 いつかの自分に向けて書いています。 マジのこと言って色々ツッコまれると傷つくので、ちょっと嘘も混ぜます。 いつにも増してくだらない文章です。  昔、私がある病気で学校に通えなくなったとき、私の親族は(少なくとも小児科医にお灸を据えられるまでの間)あくまでそれは「甘えているだけだ」というスタンスを取っていました。確かに、つい昨日までしていたことが、(側から見て)何の前触れもなく、ピタリと出来なくなるの

        • 気散じ(ベンヤミン)について

          ヴァルター・ベンヤミンが、近代状況(モダニティ)の感覚の特徴としてショック作用(大都市の群衆、路面電車や自動車の往来など)を挙げていたけれども、現代は余計に刺激過多になってる気がする。彼は映画について、急な場面転換がもたらすショック作用が、気散じ的な受容の可能にし、感覚的ショック作用に対する''慣れ''を生じさせることで、革命の意識を目覚めさせるみたいなこと言ってたけど、今じゃ場面転換にすっかり慣れてしまった観客は、もっと刺激が強いVFXやCGI、ドルビーの大音響みたいなスペ

        ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/27

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/14

          4日も経った気がしない 鬱気味になってしまった サークルにも行けず ①東洋経済 3大出版分析 あまり漫画を読まないのもあるが、集○社がそこまで最強だとは知らなかった(新書の各国映画史にはお世話になっています)そりゃ天下(世界含め)のジャンプだからねえ。講○社はコンサルに入ったN○Iが選択と集中をかましてて、やっぱりネオリベやんねえとなる。学術が割とセーフで現代新書がダメなのはなんなんだ(岩波書店の対抗軸としての文化ヘゲモニーでも意識してるのかな)。小○館は新社長に懸念ありと

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/14

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/10

          バイトでなかなか書けない日 異様に眠い 「産経新聞、富山での発行を9月末で休止 サンスポ、夕刊フジも」(20240810朝日新聞デジタル) 新聞低迷って話はよく聞くけど、本当に読まれなくなってきてるってことを実感してしまう出来事。割と保守強めの県で産経撤退っていうのも泣ける。他の全国紙も似たように共倒れしていくのか、読売とかが一元的な覇権を握るのかどうなるんだろう。打開策何も思いつかないのに新聞業界行こうとするのはダメですね。 「ウクライナ、ロシア都市「制圧」の動画を投

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/10

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/09

          読売新聞 20240809朝刊社説「社会の課題解決へ見直し急げ 学術会議の改革」について 「国費をもらいながら、自分たちの活動には口を出すな、という姿勢は身勝手過ぎる」とあるが、身勝手なのはどっちやねんという話。国が金を出してるんだから、国に都合のいいように振る舞えという方が身勝手でしょう。国や社会からある程度距離を取っているからこそ、その批判者たり得るというのはあるでしょう(アドルノが、芸術の自律性が社会批判を可能にするとしたように https://www.keio-up.

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/09

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/08

          地震について、銭湯のテレビで詳細を知る。自身も津波警報発令を経験したことがあるので、現地のみなさんの不安や心配を推し量ってしまう。続報も注視していきたい。また、災害に関連した社会的な事象(買い占め、排外主義的言説、ショックドクトリン)にも警戒のまなざしを向ける必要がありそう。 論じ始めて思い出したのだが、メディア速度の発達(ヴィリリオ)のせいか、ニュースとして接する問題や課題、困難のあまりの多さに圧倒されてしまう。このことが、一個のニュースのファスト消費を促してしまっている

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/08

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/07

          暑すぎ 友達と3人でスマブラして気晴らしします ①こんなに短いフォーマットだと、深刻な問題について論じづらい。思いの丈が溢れ出してしまいすぎると、考えすぎるあまりに穴に落ちてしまった希臘の哲学者みたいに、身の回りのことを疎かにしてしまうという悩み ②『革あ革』より、花田清輝のユーモアの話。教条主義をカリカチュア的に演出することで、人間主義的(反スターリン主義)なマルクス主義者と闘ったけど、その頃にはすでに笑いの前提になっているマルクス主義自体が問いに付されてたので効果がな

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/07

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/06

          気になったあれこれについて論じます ボロを出しても実践実践 三日坊主回避 ①日経平均株価 上げ幅下げ幅過去最大 経済についてあまり詳しくない(資本論第一巻第一章だけ)が字面だけ見ても絶望感が漂う。老後の資金形成は投資前提みたいな雰囲気でこんな変動が起きるのは辛い。制御できない物同士の関係に人間が振り回されるという意味での物象化。これで就職氷河期になったとしても運動が起こらなさそうなのも絶望。経済的知識がないまま社会に突っ込むのはまずいと理解。 ②有名人の炎上について 特定

          ほぼ日刊ひとりごと時評2024/08/06

          デカルト備忘録

          物質の存在証明 コギトの領域を確定し、それと全く異なる外的な現実存在を指示するために心身を区別する 多角形を創造するときに精神が緊張するのは、精神が想定する対象(私と異なったもの)に自分の観念を投影するから 私が明晰に理解するものはそのまま神に作られている コギトが身体なしで明晰に理解 身体がコギトなしで明晰に理解 すなわち別々に存在しうる 身体操作の能力は知性作用なしで延長のみ本質に含む=物体的実体に属する 身体操作能力の作動を支えるものとして精神とは異なる延長実体を認

          デカルト備忘録