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#003 | 自然との共存とアイヌ

お疲れさまです。

今回は前回の記事でも触れた「自然の恵みと命」に少し関連することについて書いていこうと思います。

私はいま北海道に旅にきており、旅の最終盤にさしかかっています。北海道といえば世界自然遺産の知床や釧路湿原をはじめとした自然あふれる大地というイメージがあるかと思います。今回の旅では自然に触れることが多く、水や食物という自然の恵みによって得られている命を感じることが多かったです。

そんな中、私はなにか運命的な出会いを果たしました。

それは「アイヌ文化」との出会いです。特に、アイヌ文化の基本的な考え方であるすべての自然の物には魂が宿っており、カムイとして敬い、カムイとの共生文化に共感を得、私の中にあった言語化できなかった思いに出会った気がしました。

参考までに登別市のアイヌ文化について記述しているサイトである「ヌプルペッ」さんの記事から引用したカムイとアイヌの関係についてのかんたんな記述を引用としておいておきます。

アイヌ民族は、動物や植物、山や川などの自然の他に、人間がつくった道具もカムイ(神)と考えています。カムイは、動物や道具に姿を変えて、人間の世界にいると信じているからです。
動物を捕えて肉や毛皮を手に入れたり、道具が壊れた場合などは、カムイを神々の世界に返す「送り」という儀礼を行い、最高の感謝の気持ちを表しました。礼を尽くすことで、再び自分たちのもとに姿を変えてやって来てくれると考えています。


上下関係とかそういうのではないと思いますが、周りに存在する生き物から植物、道具を自分たち(人間)が対等である、もしくは人間以上の存在であり、自分たちの血となり肉となることに対して敬意を表している。そんな姿が今の自分にはしっくりきました。

私は今まで、日本史の勉強の中でしかアイヌ文化というものに触れていなかったのですが、今回の旅の中で北海道白老町にあるウポポイ(民族共生象徴空間)に訪れ、博物館などで展示品などに触れた際にはじめて、カムイなどの考え方を知り、心のなかで「これだ!」と直感しました。博物館等の展示品が差別の歴史、同化政策などについてあまり触れていない等の賛否はありますが、個人的には導入としてとても良いものになった、アイヌのことをもっと知りたいと思えるようになったと考えています。強いて言えば、アイヌの言語を音声として耳で聞き学ぶ展示やアイヌに詳しい学芸員の方がもう少しいればもっと知ることができたなと考えています。

アイヌに限らず、日本国内でも他にも民族や宗教、自然との共存を大切にしている者がまだまだ存在しているとあらためて感じることもできたので、これからの約半年間でいろんな物事を体験して、交流して、学んでいきたいと思います。

もしおすすめの地域や文化などを知っている方がお読みでしたら、ご教授お願いいたします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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