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エフェクター談義Vol.13 (水谷)

こんばんは。水谷です。今私はShohei Ohtaniに夢中でございます。サムネイルの写真は大谷選手の7/5時点での打者成績になります。

やはり注目すべきは本塁打でしょう。78試合317打席本塁打31本という成績です。すごいを通り越して面白いの域まで達してきました。現在、松井秀喜選手が保持していた日本人最多のMLBシーズン本塁打に並んでいますが、その際の成績は、162試合680打席での本塁打数になります。

単純計算でぶっちぎりで本塁打数を抜くことになりますが、どこまで伸ばすのか非常に楽しみでなりません。流石に厳しいかとは思いますが、60本打ったら卒倒します。


本題に入りましょう。今回は、我々の楽曲「Get Stupid」についての記事です。

前回できなかったメンバーの音作りについてがテーマです。雪辱を果たしました。しっかりと書いていきますよ。

まずは楽曲を紹介させて下さい。6月上旬にリリースした3rd Digital Single 「Get Stupid」です。

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これでもかというくらいダイマしてます。どうか何かの媒体でご一聴いただけると幸いです。


今回音作りについて、我がバンドの大黒柱であるGt.Vo.藤居に着目して記事を書いていきます。ちなみに彼は我々の殆どの曲を作曲しており、今曲も例に漏れず藤居作曲です。

また、現在は私と共にツインギターとしての体制です。同じギタリストであっても、異なったエフェクターの使用やこだわりをインタビューすることができました。できるだけ詳しく、本人の言葉も引用しながら使用エフェクターや音作りを紹介していきます。

ちなみに私の音作りについての過去記事はこちらになります。


今曲は基本的に、右パンが私のギター、左パンが藤居のギターになります。これを前提として書いていきます。

まず、彼が使用しているエフェクターボードがこちらになります。

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無駄なものがそぎ落とされた、コンパクトにまとめられている素晴らしいエフェクターボードですね。飛び道具を使用する際は、これにマルチエフェクターを加えていたりしますが、今回はこのボードをメインとして紹介していきます。

1.nature sound VS-BB

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1つ目は写真右上部にあるODです。メインで使用しているODがこちらになります。かの有名なエリッククラプトンが使用したアンプ、MARSHALL MODEL 1962(通称Bluesbraker)をもとに、コンパクトエフェクターに昇華させたローゲインのODです。

今回はおすすめしたいエフェクターが多いので動画有りでお送りします。

短いですが、これだけで既に漂ってきてます。名機の匂いが。

音色は、粘り気があってピッキングニュアンスを強く反映してくれるような印象があります。ギター本体のポテンシャルを最大限生かすことのできるODでしょう。単品として使っても映えますし、クリーンブースターとしてもかなり有用であろうことがわかります。

彼の使用方法は、クランチサウンドの土台としてこれを使用しているとのことでした。使用アンプはマーシャルをメインで使用していて、アンプはクリーンで音を作り、歪みの量は9~10時と少なめに設定することで、抜けがしっかりしつつも、コードには分離感があるサウンドとなっています。

彼の音作りの土台を担う最重要エフェクターの1つですね。

ちなみに本人談として、「BONDI EFFECTS Sick As Overdriveと1時間弾き比べた上で悩みに悩んだ上で決めた」とのことでした。

見事正解を引き当てたのではないでしょうか。


2.PROCO  Turbo RAT

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2つ目は、写真真ん中下部にあるディストーションです。本家Ratはファズのエフェクターですが、こちらはどちらかというとディストーションよりのエフェクターとなっています。純正Ratと弾き比べしている動画があったので、こちらも貼っておきます。


やはりファズ加減は純正ratの方が強いですね。ただ、Turbo Ratの方は歪み量を増やしたときに低音が爆上がりしていく印象があります。どちらも差別化できるほどの特徴があり、好みで変わってくるのではないでしょうか。

彼もディストーションとして使用しており、歪みは11時前後で設定しているとのことでした。また、フィルターノブにかなり気を遣っていて、絞り気味で調整をしているとのことでした。

余談ですが実は結構最近まで、彼はこの枠はTurbo Ratではなく、NINEVOLT PEDALS FISHING IS AS FUN AS FUZZを使用していました。

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こちらの方がストレートなファズで、良い音の潰れ方がしますね。ただ、Turbo Ratの方がいい意味で尖った歪み方をするので、どちらが良いかというのはなく、それぞれの良さがあると思います。

ちなみに今曲では、彼はイントロ、ギターソロにてこのエフェクターを使用しています。


3.Arion SCH-1

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3つ目は、写真左下、Turbo Rat左部に位置するアナログコーラスです。かなり有名なコーラスエフェクターの1つですが、それゆえ歴史もあります。今現在世に出回っているのは、SCH-Zという名前のコーラスエフェクターですが、このSCH-1は、SCH-Zの前身モデルである、ビンテージコーラスエフェクターとなります。

※演奏シーンは1:07~

アナログコーラスの顔、俺が担ってますというサウンドですね。しっかりとレンジの広いコーラスとなっています。やはりコーラスなのである程度中音域は上がりますが、トーンの設定次第で抜け感などは上手く調整ができるでしょう。

残念ながら彼は今曲の音源ではこのエフェクターを使用していません。なんで紹介したんだというツッコミはやめてください。しっかり理由があります。それは、ライブでは今曲を含め使用する場面が多く、味のあるサウンドをひけらかしているからです。

また、彼曰くコーラスの中ではトップ級に好きとのことで、理由として、「言葉するのは難しいがレンジなど含めトーンの効き具合がかなり好み。是非1回使ってみてほしい」とのことでした。

一度借りてみようと思います。


番外編.VITAL AUDIO  POWER CARRIER VA-08 MKII

ダウンロード (16)

最後はかなり特殊ですが、本人からこのパワーサプライが良いと宣伝されたこともあり、パワーサプライを紹介することにしました。

一見8ポートのシンプルなパワーサプライとなっていますが、全てのポートが独立していて(フルアイソレート)、また、8ポートの内2ポートが9V・12V・18Vの電圧可変ポートとなっています。

彼はこの18VのポートにXotic Effects EP Boosterをつなぐことによって、ブースター使用の際に出力を爆上がりさせています。

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本人曰く、「パワーがまるっきり違う」とのことでした。自分はこういったことを試したことがないので、パワーサプライにも注目してみるのも面白いかもしれませんね。


あとがき

いかがでしたか。今回は、メンバーの使用エフェクター・音作りについて書くという初の試みでした。

私個人のエフェクターに対する感想と、メンバー本人のこだわりをどう並行して書けばいいかというところが非常に難しく、読みにくい部分もあったかもしれません。

ただこれをやってみてわかったことは、メンバー間でさえも音作りの概念は人それぞれだということです。彼は、かなり「トーン」に着目をしていて、今回は紹介をしなかったEQやコンプレッサーは、音のキャラクターというよりは、「トーン」を中心とした耳ざわりを調整するために使用をしていました。

個人的にはあまりそういった面でのエフェクター使用はしていなかったので、かなり勉強になりました。これを読んでいただいたギタリストの方にも何か参考になれば幸いです。

次回は、Ba.岡村のベースについての音作りや使用エフェクターに着目した記事をテーマにして書いていきます。乞うご期待。


ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。


水谷

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