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写真が好きだったぼくへ

写真が好きだったぼくへ

あれだけ好きだった写真、離れてしまったね

昔は世界が輝いて見えていたのかな

自分の知らない世界で溢れて、まだ見ぬ何かをファインダーから覗こうとしていたのかもしれない

20歳の自分は何も知らなかったし、25歳の今のぼくも何も知らないことには変わりない

では、何も変わっていなのなら、あの時の気持ちはどこに行ったのだろう

綿毛のようにどこかに吹いていったのだろうか
線香花火のように刹那の輝きだったのだろうか
落ち葉のように土に還ったのだろうか
雪のように溶けて消えてしまったのだろうか

ぼくは写真が好きだった

自分の撮る写真が好きだった

また撮る日はくるのかな

出来ることなら来て欲しいな

しばらくはさようなら。


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