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暑い日にするっと食べられる「あさづけ」のススメ

猛暑のお助けレシピ「あさづけ」

 梅雨寒が続き、今年はもしかして涼しいのでは?という期待はすっかり裏切られ、「あづい!」の言葉しか出てこない今日この頃。省エネのために冷房の設定温度は28度に、なんていうスローガンはどこへやら。連日毎時間、「適切に冷房をつけて熱中症に注意」をTVやラジオから聞かされる。これぞまさしく令和の夏。真っ盛りである。

 そんな猛暑のお助けレシピとしておすすめなのが、「あさづけ」だ。ネーミングからお茶漬け?と思うかもしれないが、とろりとした食感とさわやかな酸味で、ついつい食べ過ぎてしまう秋田の郷土料理である。ちょうど秋田の病院がレシピを公開していたので貼っておく。ペタリ。

 どういう料理かというと、上新粉を使ったゆるいお粥のような料理だ。上新粉に水を加えて火にかけ、木べらなどで混ぜながらとろりとするまで煮る。砂糖を加えて煮溶かし、仕上げに酢を混ぜる。「あさづけ」は、この酢を加えるところがミソ。甘みのなかにほのかな酸味が加わり、さっぱりとして食べやすくなる。

 しかもなにがいいって、分量が適当でも失敗なくできあがることだ。加熱中に焦がさないように気をつければ、あとはフリーダム。上新粉と水の割合は、上新粉1に対して水3〜4くらいだが、煮ながら水が足りないと気づいたら、その時点で水を投入。逆の場合は上新粉を足してもいい。砂糖の分量もお好みで。味見して足りないと思ったら足す。酢は大さじ2が目安だ。

缶詰を使えば和風フルーツポンチに

 私はこの料理を日本舞踊の先生から教わった。先生の話から秋田の郷土料理ということは知っていたのだが、「あさづけ」という名前を知ったのは最近だ。そして、私のなかでは「料理」というよりは、「和風フルーツポンチ」の印象のほうが強い。

 私の先生の作り方は、秋田厚生医療センターのレシピにプラスアルファがある。酢を加えて冷ますところまでは同じ。その後、フルーツ缶のシロップを混ぜるのだ。香りが増して、おもてなしにも使えるしゃれた味になる。ポイントは、水分量が増える分、上新粉と水で作るときより、固めにしておくことだ。

 そして、冷蔵庫で冷やし、食べる直前に取り分けておいた缶詰のフルーツや生の果物を混ぜる。生の果物は、彩りがきれいでボリュームも増すキウイやいちごがいい。バナナはぼんやりした甘さになってしまう。酸味の強いフルーツのほうが合うと思う。ちなみに私は野菜で作ったことがないので、野菜入りあさづけの味は不明である。

「あさづけ」はのどごしがよく、消化がいいだけでなく、栄養的にも糖質やビタミンCの補給になる。夏の食欲がないときだけでなく、風邪などの病気のとき、子どもやお年寄りの食事、おやつにもむいていると思う。

仕事に関するもの、仕事に関係ないものあれこれ思いついたことを書いています。フリーランスとして働く厳しさが増すなかでの悩みも。毎日の積み重ねと言うけれど、積み重ねより継続することの大切さとすぐに忘れる自分のポンコツっぷりを痛感する日々です。