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執筆の独り言

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取材や原稿執筆などなど、仕事にまつわるできごとで感じたことあれこれの覚え書き
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鈴木おさむさんが次に押すスイッチへの期待と応援

ぼーっとMacに向かっていた木曜日の昼下がり。ペケッターを眺めていたら、驚くツイートが流れてきた。鈴木おさむさんが放送作家と脚本家の仕事を来年の3月末で辞めるという。若い人たちを応援する新たな挑戦のために、断筆を決断したというおさむさんの連ツイを読み、真っ先に思ったのは、「らしいなぁ」ということだった。 「週刊文春」で新しく始まったコラム「最後のテレビ論」にも断筆宣言の話が書かれているというので、すぐに手に入れて読んだ。ツイートの内容をもう少し詳しく書いたものだったが、「お

ジャニーズ会見で感じる「個人」よりも「ファミリー」を強化する話術に潜む深刻さ

前回の会見でも感じたのですが、東山紀之氏、井ノ原快彦氏、ジュリー藤島景子氏というジャニーズ事務所の方たちの話術と言葉づかいには、一貫して対峙する相手を自分側に引き込もうとするテクニックが盛り込まれています。私はそこが気になって見ていました。悪く言えば、公式の場に立っているにも関わらずに見せる幼さ、個人としての自立性に乏しい言葉づかいに、ぞわっとした気持ち悪さを感じたのです。 日本の芸能界でタレントがファンを増やす話術としては必要だろうし、そのクセが身についているのだなぁ、と