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黒猫獣人のFさん

先日、BARに行ったときのことを振り返ると記事にしたくなったので投稿します。

僕には少し年上の黒猫獣人のFさんという友人がいます。彼女は僕より少し背が低く、誰に対しても物腰が柔らかく、優しい女の子です。ただ、獣毛の一部を赤色に染めていたことがあったので、少しだけ近寄りがたい存在でもあります。ピアスもたくさんつけています。彼女は僕と同じ軽音サークルに所属していて、僕と1年以上続けて組んでいるボカロバンドではギターボーカルを担当しています。とても歌が上手いのでぜひ皆さんにも聴かせたいです。他にも、ベース、ピアノ、バイオリンなどもでき、音楽の知識も豊富なのでお互いに好きな曲やバンドについて語り合うこともできます。
 彼女と仲良くなり始めたのは去年の8月頃だったと思います。バンドの合わせ練習の空き時間に2人でスタジオの控え室で3時間しゃべったのは今でも覚えています。2人ともすりぃとsyudouが大好きなので「この曲もあの曲もいいよね!」とか「これ、バンドでやろう!」など音楽好きが溢れていました。そして、2年生の後期が始まり、お互いに誘ってコンビニ前でタバコを吸うようになりました。これも仲良くなったきっかけの1つですね。11月には狐獣人T君と3人で飲みに行きました。T君は酒とタバコにノックアウトされてしまい、お酒に強い僕とFさんで少し遠い家まで歩いて彼を送ってあげたのも思い出ですね。その後、彼女を家まで送ってあげました。日付も変わっていて女の子1人じゃ危ないからね。あと、夜風が当たって肌寒かったので、薄着の彼女に僕の上着を貸してあげました。俺ってできる男だろ?彼女との1番の思い出は僕の家でサシ飲みしたことですね。深夜にタバコうめぇと僕が彼女にラインしたら話が弾み、その日の夜に僕が家で唐揚げを作って飲むことになりました。音楽の話はもちろん、お互いの過去や家族、僕のVTuberとしての活動の話など、いっぱい話しました。(めちゃくちゃ可愛い、マジで見た目と声が合ってると言われて超嬉しかったです。)真面目にサシ飲みをしたのは初めてだったのでいい経験でした。帰りには小雨の降る中家まで送ってあげたのも楽しかったですね。(ここまで聞いたらほぼ恋人じゃない?Fさんは彼氏いるからね。)それから時間が経ち、先日、彼女を含めて5人ほどでBARに行きました。そこでは、僕の機嫌の話になり、別の友達に僕がサークルやライブで不機嫌じゃないか気にしていると言われました。僕は「こいつはこんなことを考えているなって気づいちゃうんだよね、思考が読めちゃうときがある。だから、嫌な顔になる。」と言うと、彼女に「わかる。普通はこうかもしれないかな?とか、こうじゃないかな?で終わるけど、Fillはすぐに勘付くし、その考えが大体合ってる。」と言われて彼女の観察力の高さに驚きました。思い返してみれば、彼女はいつも相手の話を静かに聞いて、言葉遣いも仕草も丁寧です。僕よりちょっと年上なだけですが、僕みたいな嫌いな奴とは喋らない、相手の思考に気づいてすぐに不機嫌になる子供とは違います。僕はこれに大人としての高い壁を感じました。
 性別、種族関係なく色々な方と喋ることは、自分の人生経験としてとても大切だと思います。しかし、それだけで終わるのではなく、そのときの話の内容や言葉遣い、態度、仕草などを振り返ることで相手の新しい長所や短所、尊敬すべき点や自分の学びになることがあると思います。もっと色々な方とお話をしたいですね。あと、また彼女ともサシ飲みしたいね。

2024/03/09
Fill Throne

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