ポップンミュージック版権曲の歴史~主にポップン15まで

2001年に稼働したポップンミュージック6。
その時バトルモード、エキスパートモードの追加(並びにCOOL判定の追加)、ハイスピードの細分化、新曲におけるハイパー譜面の全曲搭載が起こった。ポップンにとって大きな変化だ。
いろいろとあったシリーズで、ポップン5から6の変化についてでひと記事書けそうだ。

そしてもう一つ、無くてはならない要素が追加された。版権曲、ポップンのために作られていない既存の楽曲が、プレイできるようになった。

当時は
・(笑点)笑点のテーマ
・(ガンダム)翔べ!ガンダム
・(キテレツ)すいみん不足
などの、どこかで聴いた事のある、往年の名曲が追加された。
個人的に特筆すべきはすいみん不足で、ポップンでお馴染みのパーキッツによるカバーだった。パーキッツが好きな私はこの曲も楽しんでプレイした。

もう一つ大事な要素はこの版権曲にそれぞれミミとニャミが新アニメを引っさげていたことだ。凄い!
笑点ならハッピを纏い、すいみん不足ではパジャマだ。ニャミが男性的、ミミが女性的なコスチュームなことが多かった。

ポップン7でも(ウルセイ)ラムのラブソングや、(ヤマト)宇宙戦艦ヤマトなど、ポップンを当時やっていたプレイヤーでも懐かしかったり初めて出会う曲が多く収録された。ラムのラブソングのニャミは今でも通ずる可愛さ。

ポップン8。
ここでも渡る世間は鬼ばかりのテーマなど、びっくりさせる版権曲が追加されたが、大変なことが起こったのである。

そう、筋肉少女帯の参戦だ
彼らに影響を受けたのはバンドだけでなく、作家や漫画家など枚挙に遑がない。

(カレー)日本印度化計画はズレた譜面に、当時としてはかなり高難易度の旧40(現在46相当、それでも詐称気味)、意味不明な歌詞に辛い判定と盛りだくさんだ。もちろんターバンを巻いたミミの新アニメも書き下ろされている。

そして。
トラウマパンク、釈迦が登場する。

当時初めてのレベル42(現在レベル48相当)で、ノーツ数も1500を超え、ポップン最高を更新した。
ほの暗く破滅的な歌詞、そして担当キャラのミミ、通称釈迦ミミの存在は非常に大きい。

彼女はいつものミミと誕生日すら異なる、ダウナーで頭にアンテナを刺した人物(?)だ。
隣にはメガネを掛けた同じくダウナーな、作業着の男性的なニャミが居る。
二人は二人だけの世界を作っているようだった。

今でも毎日イラストが描かれるほどの人気キャラクターで、いわゆるミミニャミ、とは別の方向を向いている。


時代は流れポップン9。ここでも変化が起きる。(A.I.おばあちゃん)コンピューターおばあちゃんが収録されるのだが、担当はミミニャミではなく、隅田川夏恋歌でもおなじみ初代電子の歌姫、アルトであった。ドット絵風の彼女は、版権曲の新しい道を示したように見える。

ポップン10ではニャミがニッチな人気のある(むかしばなし)にんげんっていいな、や、あのwacが歌唱した(イイトモ)ウキウキWATCHINGが収録された。コンピューターおばあちゃんは村井聖夜氏のカバーであるし、コンポーザーの隠れた遊び要素の面もあった。

ポップン11では高難易度の(ソウサセン)RHYTHM AND POLICEや、旧ドラえもんのジャイアン役、たてかべ和也本人が歌唱した(ジャイアンリサイタル)おれはジャイアンさまだ!が収録され、度肝を抜かされた。

ポップン14では、あのスーパーマリオブラザーズメドレーが収録された。コナミのゲームに任天堂の曲。快挙である。


このように、ポップンの版権曲は支離滅裂でカオス、でもとってもとっても楽しいものであった。
ポップン16頃から、J-POPカバーや近年のアニソンが増え、このカオスさをリアルタイムで見ているのはポップン12収録の残酷な天使のテーゼくらいだ。
版権曲はその時の事情でいつ消えてもおかしくないのだ、好きな曲があったら積極的にプレイしてほしい。

しかし、悲壮感なる名前でスタッフの歌う羞恥心が収録されたり(ライブリィで遊べる、なぜ?)、筋肉少女帯は2度曲を提供した(削除済み)し、最近だと渋谷系ポップス「知りたい」が速度変化もあり楽しいものとなっている。


以上が私の知っている版権曲についての歴史だ。
この記事はjubeatの版権の歴史についての記事から影響を受けています。ありがとうございます。


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