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シーズン前半戦 選手Rating 先発投手編【F】
#4 先発投手
開幕前熾烈に争われていた先発ローテの枠も気がつけば空きが出る状況に。
14 加藤 貴之 【評価】C
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四球の少なさを武器に最も安定した投球を続け、投球回数はチームトップ。昨季以上一昨季未満といった成績だが、投高打低の現環境を加味すると、優秀な3番手の先発投手という印象。三振を多く奪う投手ではないため、もう少し被本塁打を抑えて成績を良化させたい。
球種別で見ると、フォークが数少ない空振りを奪う事の出来る球種、カットボールが優秀なカウント球といったところか。
18 山﨑 福也 【評価】B
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チームのスタートダッシュを牽引した間違いなく立役者の一人。
開幕から四球が少なく、奪三振はそこそこ、打者のタイミングを外し厳しいコースで打ち取るという投球を続け、派手ではないがエース級の活躍を見せていた。
しかし、6月に入るとコントロールに乱れが生じ始め、BABIPはほぼ変わらずに、四球が倍以上、奪三振は半分以下、被本塁打は4倍近いペースと急激に成績が悪化した。
FAで加入しキャンプから調整を早めてきた中で、平均投球回数が、昨季バファローズで5.67回だったのに対し、今季は2度の完投(1度は137球)を含む6.54回と大幅に増加したことで、疲労が見えてきたことが原因だと考えられる。
味方のディフェンスに依存する投手であるため、特に内野守備の要だった水野が離脱した影響を大きく受ける可能性が高い。
17 伊藤 大海 【評価】C
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開幕投手として臨んだ今季は3,4月に月間MVPを受賞するなど好スタートを切った。もちろん奪三振が多く、四球は少なめだったというのは紛れもない事実だが、BABIPが異様に低く運が良かったという側面もあるだろう。
全13先発(全ての試合で5回以上の投球回を記録。)中イニング以上の奪三振数を記録した試合は7試合あるが、反対に奪三振が2個以下にとどまった試合も4試合あり、三振を多く奪える日と全く奪えない日の差が激しいことは非常に気になるところ。
また、左打者に対してはカットボールが第1球種となっている。分の悪い左打者に対して浅いカウントでの打ち損じを祈り、球数を抑えつつアウトを稼ぎたいという気持ちも分かるが、エースがそれでいいのかという問題はある。現にカットボールの割合が多すぎて、ストレートではなくカットボールを狙われるケースも増えてきているだろう。
エースを目指すのならば、ストレートとスプリットまたはチェンジアップの組み合わせで空振りを奪いに行くスタイルを基本線に、カットボールで芯を外したり、バックドアのスライダーでカウントを作るという本格派の投球を追求してほしい。
24 金村 尚真 【評価】A
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この前半の投手陣のMVPを決めるのならば、間違いなく金村だろう。
開幕直後はリリーフとして主に8回を投げ、5月頭から先発調整を一軍で行い、すんなりとローテーションで活躍していることには驚きを隠せない。
被本塁打が多いことは玉に瑕だが、それ以外は安定した成績を残しており、現状誰よりも安心してマウンドに送り出すことができる先発投手といえるだろう。
平均球速148.6キロのストレートと空振りを奪う事の出来るスプリットを正確にコマンドし、いとも簡単に打ち取っていく。これを大卒2年目の23歳が行っているのだから末恐ろしい。
後半戦のAクラス争いにおいても間違いなくカギを握る存在だろう。
57 北山 亘基 【評価】B
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開幕から他の先発投手陣と一線を画し、クローザーが先発をしているかのような支配的な投球を見せた。4月末以降元々良くはない制球が制御不能となり、6月の登板後に左足の骨折が判明。継続性には課題があるものの、ポテンシャルの高さは現在の一軍のローテーションの投手を2段階ほど上回っており、復帰後の投球にも大いに期待したい。
球種別ではストレートのWhiff%(空振り奪取%)が右打者に対して19.8%、左打者に対して14.3%とパ・リーグの先発投手の中でもずば抜けた成績を残している。当たらないストレートを軸に同じラインから落とすフォークも非常に高いWhiff%を記録しており、K%が高い理由もうなずける。
94 福島 蓮 【評価】A
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21歳という若さでここまで7先発で大きく崩れることもなく、一軍のローテーションで回ることができていることは大いに評価されるべきだろう。
K%もBB%もHR%もリーグ平均をやや下回っているが、Chase%(ボール球スイング%)が29.0%と非常に高く、これによりカウントを有利に進め、ハードヒットを少なく抑えることができている。
追い込んでからの右打者に対するスライダー、左打者に対するフォークが安定して決まるようになれば、更なる飛躍も見込まれる。
20 上原 健太 【評価】E
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開幕ローテに入ったものの背信投球を続け、一軍のマウンドから遠ざかることに。
ストレートの平均球速は140キロ台中盤だが、Whiff%(空振り奪取%)が6%強とコントロールの良さを売りにする加藤貴と同程度。
四球を避けることに囚われすぎた結果、ストライクゾーンの甘めにどんどん投げ案の定打たれた。コントロールの良さを売りにするのか、ストレートを押し付けていくような投球を売りにするのかが一切見えてこない。
コントロールが元来良くないのであれば、北山のように程よく荒れながらも自分のベストピッチを目指す方が良いのではないだろうか。
47 鈴木 健矢 【評価】D
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三振をたくさん奪うタイプでないことは重々承知の上だが、ifFIP、K%、Whiff%(空振り奪取%)、Fair-ball%(フェア打球%)は全て基準対戦打者に到達している投手の中で最下位。四球も少なくなく、被本塁打も多い。
内野フライも少なく投げた後はお祈りという要素が強い。調子が良ければ、意図した通り打者のタイミングを外し打ち取ることができるため、通算した成績はそれなりなのだが、登板から調子が上がるまでに甘い球を痛打されることが多い。
昨季は右打者に対する優位が際立っていたが、それも失わている。
今季から本格的に習得したシンカーの精度をもう少し上がることで、浮き上がるスライダーと沈むシンカーでストライクゾーンを広く使うことができそう。
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