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12月の夜長オススメ本3選

12月、師も走るほど忙しい師走

仕事納め、年賀状、大掃除、締め切り、クリスマス…

「やらなきゃ」「やりたい」盛りだくさんの月

そんな時でも、寝る少し前に読書をするとクロモジは落ち着きます

ということで、クロモジが勝手に「12月の夜長オススメ本3選」を推したいと思います

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※★の数は難しさを表しています



★★★『食べること考えること(散文の時間)』藤原辰史/共和国

著者は、農業史の研究者である藤原辰史さん

食やエネルギー、貧困問題視点で、昔・今からの食について考察しています

中でも、戦前の公衆食堂についての記述が印象的

利益を目的としない、誰でもお腹を満たせる食堂

今の日本は飽食ですが、高い相対貧困率や子供の貧困が問題となっています

もし今、公衆食堂があったら、食うに困らない社会・世界になるのでは?

生活に身近な食をテーマに、社会・世界に想いをはせられる一冊です


★★『心はどこへ消えた?』東畑開人/文藝春秋

章ごとに完結するので、全部読み切れなくてもモヤモヤしないエッセー

著者はカウンセラーであり『居るのはつらいよ…』が有名な東畑開人さん

他者のカウンセリングや東畑さんの体験なのに、どこか共感できる内容です

・"自粛警察"と自分自身への取り締まり:内の姿勢は外へ向かう
・「心」をいつ考えるか:元気でない時「自分」に向き合う

「お話は別のお話を呼び覚ます」

クロモジも、フタをしてきた「物語」を呼び起こされました

きっと皆さんも、ご自身の「物語」を呼び起こされると思いますよ

何より、"バジー東畑さん"の案内によりスラスラ読めます


★『ひらやすみ』真造圭伍/小学館ビッグコミックス

令和のちびまる子ちゃん的コミック

ほんわかした主人公を中心に、日常の出来事が描かれています

人生には悲しいことや嬉しいこと、色んなことが起こり、その度に感情が揺れ動きます

そういった人生の全てを省かずに、丁寧に描写されています

そのため、登場人物と一緒にホカホカしたり、悲しくなったりできますよ

オススメポイントは、主人公と友人・はなえおばあちゃんが出てくるお話

主人公のさりげない人間への優しさ、おばあちゃんの不器用ながらも主人公を想う気持ちが沁みます

きっと心洗われる平屋モラトリアム

(『ひらやすみ 1巻』の帯)


加えて、過激な描写がないため、寝る前に読んでも興奮しないコミック


心洗われて、ぐっすり眠れること間違いなし

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12月の夜長に読みたい本は見つかりましたか?

皆さんも、"マイ夜長本"を楽しんでみてくださいね

では、最後まで読んでいただきありがとうございました

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