ランナーデッキ構築

ランナーデッキ構築時の大まかな指針についての記事です。
個々のデッキ紹介ではなく、対戦で使用されているデッキにはどんな役割のカードがどのくらい入っているのか、といった内容です。
デッキのタイプによって入れるべきカードは違うので一概にいえませんが、構築の基準として参考程度にはなるかと思います。

以下の内訳は、それぞれの役割を果たすカードが何枚くらいあるのが望ましいかを示しています。
1枚のカードがいくつかの役割を兼ねることもあります。
一応世に出ているデッキ30個をサンプルとして調べ、そこに私の考えを加えています。


◆金策カード
→17〜22枚くらい(デッキの40%前後)

金策にはその場限りのものと永続的に金を得るものがあります。
永続的に得られるというのは、1ターンに1金得したり循環クレジットだったりしますが、
昨今の対戦は大体平均11ターン前後で決着することが多く、インストールするターンによってはコストに対して充分なリターンを得られないことがあります。
もちろん、その後ずっと金を得続ける体制を作れるというのはそれだけで強く、勝負所の判断に影響を与えます。
ただ、終わってみたら結果的に《Sure Gamble》よりだいぶ効率が悪かったということもざらにあるので、バランスを取りながら採用していくようにしましょう。

カード例:
Sure Gamble
Daily Casts
Security Testing


◆ドロー補助カード
→8〜12枚くらい(デッキの23%前後)

複数枚カードをドローする、特定のカードをサーチするといった能力のものです。
事故を減らすために、積極的に入れていきたいカードです。

カード例:
Diesel
Earthrise Hotel


◆ICE用カード
→5〜11枚くらい(デッキの17%前後)

ICEブレイカー、迂回、弱体化など、ICEを突破するために使用するカードです。
ICEが少ないコーポ相手だと持て余すため、何枚入れるか悩ましいところです。
枚数を少なくする場合は、引いてこれずに負けることのないようにドロー補助カードやサーチなどの工夫が必要です。

カード例:
各種ICEブレイカー
Inside Job
Pelangi


◆攻めカード
→2〜8枚くらい(デッキの10%前後)

マルチアクセスやコーポのサーバーを攻撃するためのカードです。
デッキの決め手になるものですが、最近は枚数少なめな印象です。

カード例:
The Maker's Eye
Stargate
Diversion of Funds


◆対策カード
→2〜8枚くらい(デッキの10%前後)

タグ対策、ダメージ対策、ファストアドバンス対策などです。
特定の状況をひっくり返すことができますが、多く採用するとその分デッキが弱くなります。
環境を読んで、刺さるカードを採用するのがベターです。

カード例:
Clot
Pinhole Threading
Misdirection


以上の内訳の中で、金策とドロー補助はデッキを回すために特に重要なカードになります。
どんなデッキを組むにしてもここを削り過ぎるとデッキが回らずに終わってしまいます。
それぞれ充分な枚数を入れられるように構築していきましょう。

またそれ以外に、

  • デッキの骨子になるカードは3枚積むか、サーチできるようにする

  • ユニークカードはよほどでない限り2枚まで

といったことを考えながらデッキをまとめていきます。

デッキが組めたら、そこからは対戦と調整の繰り返しです。
コーポのデッキタイプは様々で、特に対策カードは何を入れれば勝率が上がるのか、見えてきにくい部分があります。
数をこなしてデッキ強度を高めていきましょう。

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