文章のマナー今昔

私がNoteを始めたのは、気兼ねなく長文が書けるというのが理由の一つでした。SNSってなんだかわからないルールがあるようで、長い文を書きたい時に「長文失礼します」「長文失礼しました」とか本来要らないような断り書きがあります。こんなもの読みたいやつだけ読みゃいいんじゃないのか?
と内心思いつつも、つい自分も長文を書いた時に「長文なので読みたい方だけお読みください」なんてことわりの文章を入れてしまう。
保護者へのLINEの連絡も必要なことを書くと長くなってしまい、これでは読んでもらえないのか?と短文に分けて送信すればそれだけ通知バッヂが増える。私は通知が2件でも気になってすぐ見てしまうけど、ふと誰かのスマホが目に入った時に通知が300も見えて、こんなにあったら、大切なことを見落とさないのだろうかと首を傾げました。それでも長文ではなく小分け送信の方がいいのか?
すっかりハマっているドラマ「不適切にもほどがある」を見ていたら、昭和からタイムトリップしてきた主人公が、使い慣れないスマホをフル活用すると、SNSをそんなに真剣に使ったら疲れちゃう、と周りがおさめるシーンがありました。真剣にやらない職場のグループチャットってなに?
ドラマでもやっていましたが、コンプライアンスだらけの世の中、うっかり配慮を忘れた発言をしたくないので、簡単な文章でも言葉を選ぶ。
私のような昭和のメッセージは重いらしい。重い?
先日あった天声人語の話には、z世代は文章に句点をつけないとか?最後に⚪︎をつけるのは冷たく突き放されたきがするのだそうで、マルハラスメントというらしい。えー私のメッセージはセーフなのか?
ちょっと前に保護者にLINEを送りました。あまりにも練習していなかったことをどう伝えればいいのか?心の中では「練習ってのはできるようにしてくるもんなんだよ!」
と言いたいのに、考えられるもっとも強い表現で「甘いです」を選びました。そして言葉コネコネで練習してきて欲しいなぁという空気を出し、なおかついったん送信してから「こういうの重いですか」と送りました。もう、正直に書くしかない!
めんどくさ!
ちなみに「」で文章くくるのもダメらしいですね。
そういえば最近の歌のフレーズも言葉の途中で息を吸おうとまったく気にしない、「、」で文章の流れに区切りをつけるのももう時代遅れなのでしょうか?

文章って伝えるために書くもので、句読点もスペースも文字をつなぐ美学だと思っていたのに、

Noteを始めたのは、まだここには文章の美学が通用すると思ったからです。

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