ザ・漢な父親
とってもとっても大事な父親が、天に召されました。
昔から豪快で厳しくて、肩を振って歩いており、一見怖そうに見える父でしたが、寝ている私の布団を(実は起きていた)肩までグッとかけてくれたり、お風呂からあがった私の髪の毛を乾かしてくれるなど、心優しい家族思いな父でした。
海が好きで釣りに行ったり、
休みの日はテーマパークに連れて行ってもらったり、カラオケに行ったり
かと思えば、小学生の時に芝生の上で受け身の練習をさせられたりしました。
私が反抗期に入っていた中学生の時に、交通事故に遭い、身体が半身不随となりましたが、それから22年間生きてくれました。
アウトドアが好きで、あんなに太かった太ももなのに歩けなくなってしまい、随分と不便になってしまって情けなかったとは思いますが、口はずっと達者で、家にいる時は誰よりも喋っていたので、いない時は家の電球が半分くらい暗くなってしまったかのように感じていました。
本当はいつかまた歩けるようになってほしかったですし、
私がちゃんとパートナーを見つけるまで一緒にいてほしかったし、その子供を抱かせてあげたかった。
この時期なので、入院していてもなかなか会えず、歯がゆい思いをしましたが、最期はちゃんと家族で立ち会うことが出来ました。
亡くなった後も、通夜も葬式も、父らしく天気はずっと晴れていました。
いっぱいいっぱい思い出は溢れるばかりにあって、書ききれないほどですが、葬式が父の日だったこともあり、好きなものをこれでもかとふんだんに一緒に入れる事が出来ました。父の日に式が出来たのは、家族思いな父からの最後の贈り物だったような気がします。
父さん、ありがとう。
あなたの娘で本当によかった。
またいつか私がそっちに行ったら、一緒にお酒を飲んでください。ちゃんと自分の人生を自分らしく生きてみせるから、合格点だと思えば笑顔で迎えて下さい。
今までありがとうございました。
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