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「56歳で初めて父に、45歳で初めて母になりました - 生死をさまよった出産とシニア子育て奮闘記」

「56歳で初めて父に、45歳で初めて母になりました - 生死をさまよった出産とシニア子育て奮闘記」(中本裕己 ワニプラス)

夕刊フジ編集長の著者による、高齢出産と生死をさまよった出産エピソードを中心とした子育て奮闘記。Webの記事もある。

上には上がいるものだ。50歳差の私が言うのもなんだけれど、56歳で初めて父になるというのは本当に大変なことだと思う。本の帯に「息子が成人するとき、おとうさんは76歳!」とサラっと書いてあって、自分への言葉のように感じる。定年までわずかの厳しい状況の中でも、子どもを愛おしく思い、頑張って育てようとする著者の姿勢はすばらしいと思う。さらにはこのような本を出すエネルギーがあるのだから、すごいものだ。

母親の心筋炎と心不全で出産直前に日本医大付属病院から東大病院へ転院し、2か月以上の早産になって、母子ともに生命の危機となったことや、コロナ禍での出産・看病の苦労など、ドキュメンタリーとして興味深い。育休を取ろうにも、定年目前で少しでも稼いでおきたくて悩むなど、笑えるような泣けるようなエピソードも綴られている。

著者の定年後に、この親子が今後どうなっていくかを知りたい気もする。

はじめに 産まれてくることは「あたりまえの奇跡」です
1章 コウノトリは青天の霹靂
2章 高齢出産の危機
3章 生死をさまよいながらの出産
4章 56歳で子育てデビュー
5章 遅い子育てマネー術
6章 60歳からの生き方が変わった
7章 今になって! ……妻が驚きの告白
おわりに 親子3人でいられるのは医療スタッフの方々のおかげです

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