「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」
「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」(小澤竹俊 アスコム)
https://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-1137-2.html
ホスピス医の著者による、人生をどう生きればいいのかを考えるヒントを与えてくれる本。タイトルの「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」をはじめとして、以下の問いについて、死を間近にした患者との経験をもとに綴っている。
自分の人生に意味があったと思いますか?
どうしてもやりたいことはありますか?
今、後悔していることはありますか?
これからの人生で何を大事にしたいと思いますか?
ひとりで頑張りすぎていませんか?
「自分らしさ」は見つかりましたか?
家族、友人との時間は十分にとれていますか?
孤独を抱えていませんか?
今までの仕事や働き方に満足していますか?
努力したことにむなしさを感じていませんか?
今までの人生で一番誇らしいことはなんでしょう?
未来に夢を描けますか?
どうすれば、生きてきてよかったと思えるでしょうか?
つらい悩み、生き苦しさはありますか?
自分を追いつめすぎていませんか?
「自分は思い通りに生きられていない」と思い込んでいませんか?
自分の心の声は聞こえていますか?
心に残った部分をいくつか書き留めておく。
こうした苦しみを乗り越えられる確実な方法は、残念ながらありません。
ただ一つ、いえることがあります。
それは、「人は苦しみから、必ず何かを学ぶ」ということです。
「人生とは、美しい刺繡を裏から見ているようなものだ」
これは、フランスの古生物学者であり、カトリック司祭者でもある、
ティヤール・ド・シャルダンの言葉です。
刺繍を裏から見ているときは、一つひとつの縫い目が何を意味しているか、
まったくわかりませんが、それを表から見られるようになったとき、初めて
その意味や美しさがわかります。
苦しみの真っただ中にいるとき、多くの人は「なぜ自分が、こんな苦しみ
を味わわなければならないのか」と思います。
ですが、ある程度時間が経ってから振り返ってみると、苦しんだからこそ
学べたこと、得られたものが必ずあるはずです。
(144-145ページ)
人生を楽しむために、
あなたは何を望むのか
毎日があまりにも忙しく
「しなければならないこと」が
山積みになっている人は、
その中に「しなくてもいいこと」が交ざっていないか、
一度立ち止まって考えてみましょう。
そうすれば、あなたにとって本当に必要なもの、
あなたが本当にやりたいことが見えてくるはずです。
(153ページ)
これまで、さまざまなお話をしてきましたが、最後に、私が生きるうえで、
もっとも大切にしていることを、みなさんにお伝えしたいと思います。
それは、「どんなときでも、自分の気持ちに誠実に、正直に生きること」
「自分の尊厳を守ること」です。
(161ページ)
自分の内側にある声なき
声に耳を傾けて
自分の本当の気持ちは、
他人はもちろん、自分自身にもなかなかわかりません。
「自分の気持ちがわからない」という人は
これまでの自分の人生を振り返ってみましょう。
なにが好きだったか、大切だったか。
その記憶の中に、本当の自分の声が隠れています。
声なき自分の声に耳を傾ける。
時折、そんな時間を作ってみてください。
(167ページ)
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