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「1年で億り人になる」

「1年で億り人になる」(戸塚真由子 サンマーク出版)
資産構築コンサルタントの著者による、現物投資による資産形成について述べた本。何というか、とにかく強烈な本だった。「お金持ちは、身内にしか教えない、だからお金持ちと仲良くなるしかない」(83ページ)ということで婚活し、資産家と3回結婚して3回離婚した著者が体を張って会得した、お金持ちの思考・習慣などが描かれていて、迫力が伝わってくる。稼げるのと投資で成功するのは別である。常識を捨て、大きなお金を調達して、わかりやすい現物投資をせよ。会社を作り、海外に銀行口座を作れ。詐欺師を警戒し、時間を大切にせよ。大雑把にまとめるとこんな内容であるが、とにかく迫力のある本だった。

 借入をしてレバレッジを効かせ、インカムゲイン(配当)を得る。
 このシンプルなスキームを実現できる人こそが、本物の投資家です。実際、ケタ違いのお金持ちのほとんどは、こちらのタイプです。(75ページ)

 それでは、良い借金とはどのようなものでしょうか。
 不動産で言えば「自分の足で探したマンション1棟を買うためのローン」は良い借金です。信用がつけば、どんどん追加で借入ができるようになります。
 ほかには、「コロナ融資などの事業性のローン」なども、良い借金です。低金利なので、なるべく借りられるときに借りておき、無駄な事業や生活費には使わないこと。必要な分だけに絞って使いましょう。ローンで借りて、きちんと返して。これを繰り返しているうちに信用もつき、億単位の高額ローンも借りられるようになります。そうやってどんどん借金を増やしましょう。(79ページ)

 この女性のように借入を嫌い、労働で稼ごうとするキャピタルゲイン型では、本物の資産家にはなれません。
 貧乏人は実を取り、金持ちは種をまく。
 よく投資家の間で言われる訓戒です。育った植物の「実を取る」キャピタルゲイン思考のままでは、継続的にお金を生み出していく仕組みになりません。
 日本でも有名なある投資家がこう話していました。
 「やり始めたときは、驚くほど稼げないけれど、後で驚くほど稼げる投資もある。私は、そういう案件には努力を傾け、全力で投資をするのです」
 ずっとお金持ちになれない人ほど、借金を嫌い、何かやったらすぐに対価を得ようとします。ですが、本物のお金持ちは、今1円にもならなくても、将来大きな実を結ぶ種をまいているのです。(82ページ)

 毎月3000円の貯金を10年続けたら、36万円にできる。
 もうひとつ、「年利2%」で300万円借りる。それを10年で返すとする。すると毎月の返済は「2万7604円」になる。
 その300万円を「年利9.6%(月利0.8%)」で(不動産で)運用すると、毎月もらえる利息は「2万4000円」になる。差額は毎月3604円になる。
 10年後に、前者は36万円が手元に残り、後者は300万の不動産が手元に残る。(85-88ページのまとめ)

 投資家が大切にしていること。
 それは、何かを失ってでも最も大切なことを選ぶ、そのためにも「やらないこと」を決める、という考え方です。
(中略)
 時間、労力、人間関係など、あらゆることに対して、無駄だと感じたらスパッと見切りをつけてトレードオフを行っています。(92-93ページ)

 「成功する人は、成長するタイミングで捨てるべきものが3つある。付き合う人、それまでいた環境、時間。それが捨てられれば成功を手にしたようなものだよ」(94-95ページ)

 「人生の時間は、もちろん有限です。そして、自分の時間を何に使うかは、すべて自分に委ねられている。大切な時間を誰に使うかは、すべて自分で差配することが可能なのです。
 もしあなたに会いたくない人との約束があったとしよう。たとえそれが職場の上司や同僚であったり、家族や友人だったりしても、あなたには「会わない」という選択肢が必ずある。それは、あなたが決断さえすれば、100%実現するのです。
 人生はそのようにして時間を差配すべきだろう。付き合うべきでない人とは極力付き合わず、その分、大切な人を大切に扱うのが正しい時間の使い方ではないか」(96-97ページ)

 お金持ちを目指すならば、関わる人には本当に注意するべきでしょう。悪い異性や人脈とは初めから関わらないのが良いのです。荒れた生活をしていると悪いパートナーに引っかかることがあります。彼らは「ドリームキラー」であり、あなたの夢や人生の目標を「食い潰す者」だと思ってください。意外にも家族や友人、身近な人物がドリームキラーというケースも多いのです。
 聖書の言葉にもこうあります。
 「愚鈍な者の前から去れ。あなたが愚鈍な者に知識の唇を認めることは決してないからである」と。
 愚かな者に誠意をもって伝えても、伝わらない。無益なので去るのがよい。
 あなたにも、目の前から去るべきドリームキラーはいませんか?(100-101ページ)

 ご本人も"捨て魔"だとおっしゃっていたのですが、チャンスを掴む人は荷物が少ないのです。(115ページ)

 人付き合いをするときも、「ケタ違いの資産家」の常識は独特です。すでに出世している人や偉い人に興味がないのです。それよりも、今は無名の若者だけど、将来有望な人と付き合いたがります。安く買って高く売る、これは物だけでなく人でも同じなのでしょう。
 スイスで出会った資産家のジュシューも、常にこう言います。
 「付き合う人を選ぶときに、お金で見てはいけない、投資先を見るときも、まず人を見るのだ。たとえば、誠実な人柄かどうか。富を分かち合う精神や愛があるかどうか。そして最後に、その事業自体の将来性を見れば良い。繰り返すが、まず最初に信頼に足る人間であるかどうか、それが最も大切なのだよ」(122ページ)

 または、「日本だと価値が無いけど、海外では価値がある」こんな目線も大切です。まだ他の人が価値を見出していないものに価値を見出す。将来価値が出る人に投資をするのも良い投資です。(125ページ)

 幸せな大富豪ばかりに「どうやったらあなたのようなお金持ちになれますか?」と聞くと答えはみんな同じで「お金持ちになりたいなら、お金のことを考えないこと。先に与えること」という答えが返ってきました。
(中略)
 見返りを求めず、「先に与える」ほどなぜか豊かになる。たとえば、相手が知りたい情報、知りたい人を先に教えてあげる、とか。先にお金を払って学ぶのも、ひとつの方法だよ。どうしてそう豊かになれるのかは不思議だけれど、「先に与える」のは、この世の真理と言えるだろう(126-127ページ)

 将来伸びる人の特徴は、はっきり言ってわかりません。
(中略)
 けれど、うまくいった人は100%、次の3つのマインドセットを身に付けていたことも事実です。
 ●手順① 正しい情報を選ぶ
 ●手順② 気持ちよく先に対価を払う
 ●手順③ 「情報を得る→即行動する」を徹底
(138-139ページ)

 億り人を目指すなら「減らない運用」と「最初に大きな元本」を用意すること。この2つがどれだけ大切なのか、もうおわかりですね。(147ページ)

 事業においても投資においても、最速でお金持ちになるための秘訣は、「調達の力」をつけることです。(150ページ)

 それでは、実際に資金調達するにはどうすればいいのか、すぐにできる例についてお話しします。16の項目に分けてあり、内容的には多少重複する部分もあります。
(中略)
 ①クラウドファンディングを行う
(中略)
 ②不用品を売る
(中略)
 ③情報や経験を売る
(中略)
 ④親や知人から借りる
(中略)
 ⑤親族から早めに相続する
(中略)
 ⑥労働
(中略)
 ⑦お金でお金を増やす
(中略)
 ⑧時間を使う
(中略)
 ⑨人脈を使う
(中略)
 ⑩悪い借金や固定費を手放す
(中略)
 ⑪エンジェル投資
(中略)
 ⑫独自仮想通貨を作る
(中略)
 ⑬火災保険の申請をする
(中略)
 ⑭SNSでスクールなどを運営する
(中略)
 ⑮公的融資を受ける
(中略)
 ⑯給付金、補助金、助成金をうまく活用する
(154-170ページ)

 エンジェル投資とは、起業から間もない若い会社に資金を提供することです。投資家は見返りとして、配当や株式をもらいます。出資した会社が成長するほどに、投資家も豊かになるわけです。
 本項では、エンジェル投資を「する側」ではなく、「してもらう側」になることをおすすめしています。(163ページ)

 成功のコツ、ひとつめ。
 オープンなSNS媒体ではある程度アクセスを集めるために、刺激的で、面白そうな内容を発信すること。また、コメントなどは相手が言われて嬉しいことに限定して、こちらから提供することです。
(中略)
 成功のコツ、ふたつめ。
 クローズドな公式LINEに誘導したら、相手が満足できるくらいの「有料級の情報」を流すことが大切です。無料だからと言って、いい加減なものを配信してはいけません。先述したとおり、こういった情報商材の場合は、「先に与えること」がとても大切なのです。
 そして老婆心ながら。できればどんなセミナーや講義であろうとも、初めのうちはあまりがっつかないように。
(中略)
 「慌てる乞食はもらいが少ない」という諺もあります。稼ごうと思えば思うほど稼げないものなのです。
 ひたすら先に与えることが、やがて収入につながっていきます。(168-169ページ)

 最後に、60代の読者さん、または60代のご家族がいらっしゃる方へ。
 年金は絶対に、さっさと繰り上げて受給しなければいけません。
 これを伝えるとたいていの人がショックを受けますが、大きな理由は「いつ死ぬのかは誰にもわからないから」です。もうひとつの理由は、早く受給すればそれだけ早く運用に回せて、もっと効率よく増やせるからです。
 「すべてにおいて、常識や先入観の逆を行け」
 私の尊敬する大富豪ファンドマネージャーからの提言です。(173ページ)

 大富豪になるための道はいくつもあります。しかし、どの道を選んでも確実に通るべきポイントこそが「法人を持つこと」。
 「億り人」を目指すならば、個人でも全員、法人を持ちましょう。会社員であっても、法人は持つべきです。なぜかと言えば、まず節税効果がものすごい。さらには、マネーリテラシーが身に付く。そして、極めつきは融資が受けられるというメリットが待っているからです。(174ページ)

 法人を作るのは、皆さんが想像している以上に簡単です。
 1から法人を立ち上げたい場合は、ご自身で法務局に行って登記をします。手続きが煩雑に感じる人は、業者に丸投げすることもできます。
 定款の事業内容はとても大切なので、よく吟味して決めるのが良いでしょう。定款は変更するたびにお金がかかりますので、融資のことも検討しながら、事前に決めておきたいところです。(180ページ)

 たくさんの生徒さんを見てきましたが、情報を得てから素直に動ける人は、めちゃくちゃ強いです。早く結果を出す人の最大の特徴は、言われたことを素直に最速でやっている人なのです。(185ページ)

 銀行との面談では「お金がかかりそうな事業内容」だと融資を受けやすいです。
(中略)
 また、「古物商」を取っておくと融資が通りやすいと言われています。
(中略)
 ちなみに古物商は、法人・個人ともに警察署に届けるだけですぐに取れます。(188-189ページ)

 株式会社を持つと、決算が必要です。決算は税理士のお願いしないとなかなか難しいです。早めに相性の良い税理士を探しておくのがベスト。
 優秀な税理士は基本的に忙しいです。特に決算や確定申告が重なる1~4月頃に税理士を探すのはやめましょう。税理士もいい人から売れていきます。
(中略)
 税理士の繁忙期を除いた時期に、会社経営をしている知り合いから税理士を紹介してもらうのが理想です。(192-193ページ)

 会計処理には「フリー(freee)」というクラウドのソフトがとても便利です。
 考え方としては、できるだけクレジットカード、電子マネーなどを使い現金を使わないことが大切となります。(199ページ)

 結論から言えば、お金持ちになりたいなら必ず海外口座を持つべきです。(202ページ)

 「現物投資」とは、実際に「ブツ(実物)」が存在していて、そのブツを売買する投資のことです。安く買って、高く売る。その売買で得られる「売却益(キャピタルゲイン)」が1回のケースもあれば、「定期的な利益(インカムゲイン)」が得られるケースもあります。中身は多様で、決まったやり方というのはありません。
 唯一の絶対的なルールは「ブツが存在する」ということだけ。決まりはないのですから、アイデア次第では、今日いきなり「現物投資」を始めることだって夢ではないのです。
 本物のブツがある投資がなぜ良いかと言えば、ずばり、元本を毀損しにくいからです。それが株式やFX、仮想通貨といった投資と全く異なる点です。(207ページ)

 良い「現物投資」は、基本的には負けない投資です。そのかわりに、利率がものすごく良いというわけではなく、最高でも年利15%くらいでしょう。むしろ、そんなに利率が高いケースはまれで、通常は年利8~9%くらいが相場です。(210ページ)

 富裕層がやる投資は、ゼロサムゲームとは違います。世の中に価値を提供することにより、自分も豊かになり「ウィンウィンの社会貢献」にもなるケースが多いのです。(212ページ)

 築古アパートは初心者投資家の間でとても流行っています。平均して年利20%以上が出ることもあります。36ページに登場したDさんは、まさにこの方法で人生大逆転させて「億り人」の仲間入りをしました。
 たとえば、200万円で「ひと部屋」買って、100万円でリフォームしたとします。合計300万円の投資です。家賃が月4万円で、ずっと安定していれば年間48万円の収益になる。6年ちょっと続ければ、300万円を回収できて、それ以降はずっと収益になります。これなら練習しやすいでしょう。(218-219ページ)

 物件は自分の足で探すこと。これが鉄則中の鉄則です。(220ページ)

 だからと言って、巷にあふれるフィリピンやカンボジアでの不動産投資セミナーに行くのはやめましょう。
(中略)
 少なくとも「億」の資産が無い人に来る投資話の多くは、ほとんど詐欺的な内容ではないかと、私は疑っています。(235ページ)

 それでは第4章の最後に、その他の「現物投資」にはどんなものがあるのか、についてダイジェストで見ていきましょう。
 ただ、すべてがおすすめではない点にご留意ください。
(中略)
 基本的には「安く買って、高く売る。そして売り先が決まっている」という原則を守るだけですから、いずれも非常に単純です。
(中略)
 超高級腕時計
(中略)
 貴金属
(中略)
 アンティークカー
(中略)
 不用品の輸出事業
(中略)
 ダイヤモンド
(中略)
 お酒
(中略)
 一時的に値上がりする物
(236-242ページ)

 ひとたびお金持ちになると、出会うのはお金持ちだらけになります。(246ページ)

 私を含め、お金の問題を、婚活で叶えようとしているのです。私は資産家と三度結婚してわかりましたが、たとえお金持ちと結婚しても「相手が死ぬまで」資産は自分のものになりません。これでは順番が間違ってます。幸せになれるわけもありません。
 そんな事実から目を背けて、「仕事をしたくないのでさっさと結婚したい」と考える人はまだまだ多いのです。
 そして彼女たちの発する言葉のテンプレートは決まっています。
 結婚後は、「夫のことが嫌いなので別れたいんですが、自分に収入が無いので別れられません」。コンサルを受けにくる女性は、全部コレです。
 一度はっきりさせましょう。お金の問題は、人に頼るのではなく、自分の力で解決するほうが楽で、近道です。(250ページ)

 資産を増やしていこうとする人間にとって、絶対に回避したい「3つの天敵」があります。
 ①詐欺師・泥棒
 ②税金
 ③浪費
 この3つをいかに上手に回避できるかが、「億り人」になれるかどうかも決定づけます。
 読者のなかには、本書を読んでいくうちに「資産構築って意外と簡単そうだな」「今後はどんどんお金を増やせるかも」とイメージが膨らんだ方もいるでしょうか?
 しかし、ご注意ください。自己流は、必ず事故ります。(252-253ページ)

 【支出の額は、収入の額に到達するまで膨張する】
 胸に手を当てて、思い出してみてください。ふいにお金が手に入ったり、ボーナスをもらえたりすると、大きな買い物や消費行動を取っていませんか?(256ページ)

 現代は成功するためには非常に不利です。
 なぜかと言えば、情報が多すぎるから。情報が多すぎると、行動してはいないのに、行動してわかったような気になってしまいます。
 そして大事なことは、ほとんどの情報は、発信者本人が儲けるために発信されているということ。(262ページ)

 何度も言いますが、本物の情報は富裕層の間だけでこっそりシェアされています。ですから、ウェブサイトにあふれた「おいしい情報」はできるだけシャットアウトしましょう。(263ページ)

 「億り人」にとって、天敵のひとつが詐欺師と泥棒です。
 ですから、資産構築をする力だけでなく、「詐欺を見分ける力」も大切になります。本項で、詐欺を見分ける5つの原則を覚えておきましょう。
 原則① 仕組みがシンプルか
(中略)
 原則② 投資可能金額が安すぎないか?
(中略)
 原則③ 年利20%を超えていないか?
(中略)
 原則④ ポンジスキームではないか?
(中略)
 原則⑤ 運用者と常に連絡が取れるか?(264-269ページ)

 面白いことに、詐欺師が1億円以上の金額を預かることは滅多にありません。1億円を超えた金額を騙すと、殺される恐れがあるからです。(266ページ)

 考えてみてください。
 世界的に尊敬されている投資家のウォーレン・バフェット氏ですら、年利の上限は20%です。それを軽々と超える儲け話を、どうやって信じろというのでしょうか?(267ページ)

 やっかいなのは、お金への潜在意識は、脳の深い場所にあるため本人が気付いていないことです。そして、潜在意識レベルで、同じ人同士は波長が合います。不思議と、お金持ちはお金持ち同士、貧者は貧者同士としか一緒にいられません。
 お金を勉強するために、お金の分野で成功しているメンターやパートナーが必要なのはそのためです。(276ページ)

 以前、営業の仕事をしていたときに、お金持ちほど決断が早く、決断を覆さない、そしてどんな小さな約束でも守る、という事実を目の当たりにしました。
 彼らは「時間」は命であり、信用であり、お金以上に尊いことを知っているからです。(288ページ)

 「あなたは、起業には向いていない。会社員を辞めないほうが良いだろう。私から聞くまで、挨拶も自己紹介もしない。そして、勉強させてもらうと言って参加しているのに、手土産ひとつ持ってきていない。
 そんなこと、普通の人はわざわざ教えてはくれないだろうけれど、私は言います。そして、言われなければわからないようでは、あなたはホスピタリティのかけらもないことになる。そんな人が起業して、お客さんを喜ばせられるだろうか。(289ページ)

 大富豪は、時間の使い方がみな個性的です。
 「時間=命の一部」と考えています。(292ページ)

 オリバー曰く「スケジュールはできるだけ空けておき、時間には正確に」がチャンスを掴む秘訣なのだそうです。(295ページ)

 「大富豪マインド」では、食事の「安さ」や「ボリューム」などは問題ではありません。そうではなく、食事の際に優先するべきは「品質」や「会話」といった、心身の健康につながる要素なのです。
 またも、投資家ウォーレン・バフェット氏の金言です。
 「人間の体は一生乗り続けなければいけない、替えが利かない車。大切に乗り続けなければいけない」(302-303ページ)

 ドバイモールのタクシー乗り場でも、タクシー待ち行列のほとんどは白人でした。待っている間もゆっくりと家族で会話を楽しんでいて、日本人のように元を取らなくてはと、急ぎ足で観光していないのです。(313ページ)

 スイスに住んでいる友人の資産家ハンスも、以前、真面目にこう話してくれました。
 「私のいる世界には、時間貧乏という考え方がある。たとえお金持ちであっても、1年に何カ月か連続で休暇を取れない人は、労働者マインドであり、時間貧乏なのだ」(314ページ)

 ただの偶然と思うかもしれませんが、その後も私はこういう奇跡をしばしば目撃してきました。私自身にも、似たようなことが起こった経験もあります。
 覇気。
 オーラ。
 引き寄せ。
 投資とは無関係で、突拍子もないように感じるかもしれません。けれど意外なほど、大富豪の多くがこのようなスピリチュアルな世界を信じています。(322ページ)

 アメリカの場合、クレジットヒストリーの善し悪しが、「どこに住めるか」にまで影響を与えます。良いエリアに住もうとしても、そのエリアの賃貸物件を選ぶことができないことが多々あるのです。
 そして、クレジットヒストリーが悪い人は、たいてい都心のマンションに住んでいます。特にウィークリーマンションは、クレジットヒストリーが悪い、またはそもそもクレジットカードが無い人が住んでいます。
 日本では、都心のマンションと言えば、ある意味「勝ち組」のステータスですが、アメリカは逆。お金持ちは、車でしか行けない田舎に住むことが多いですし、都心でもセキュリティ会社にガッチリ警備された高級住宅地にしか住みません。(325ページ)

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