「英語で仕事をしたい人の必修14講」
「英語で仕事をしたい人の必修14講」(松崎久純 慶応義塾大学出版会)
企業の海外赴任者や海外拠点の現地社員を対象に、組織マネジメント、生産現場指導のできるグローバル人材育成を行う著者による本。英語の勉強法についての本かと思って読んだが、異文化コミュニケーションに関する話が主だった。以下に書評のWeb記事がある。
現場の声を聴くという意味では貴重な内容ではあるが、現地での交渉で賄賂を要求されたときの対処の話とか、日本本社と現地子会社との間での翻訳の仕事の押し付け合いの話とか、世の中教科書通りにいかないよという話ばかりで、読んでいて少々げんなりしてしまった。大学の講義などで使うことを想定されているようだが、このような話を学生さんにして、学生さんの海外へのチャレンジ精神が失われないか、ちょっと心配ではあった。大学の先生からはなかなか聞けない貴重な内容であることは確かなのだけれど。