「定年ひとり起業」
「定年ひとり起業」(大杉潤 自由国民社)
https://www.jiyu.co.jp/shakaikeizaijinbun/detail.php?eid=03658&series_id=s03
興銀や東京都での勤務の後に独立した著者による、ひとり起業の勧めの本。年金受給開始年齢の引き上げの予測から始まり、著者自身のマネープランや起業の経験について述べ、ケーススタディとして3名の方の起業経験について紹介している。この部分は、定年起業業界(?)の人脈が垣間見える感じで少し面白かった。また起業の方法として、奥さんを合同会社の社長とし、自分はそこから仕事を業務委託してもらうフリーランス(個人事業主)となることで厚生年金をカットされず、節税の仕組みを活用できると述べている。またいい顧問税理士をつけることを勧めている。このあたりは参考になった。
ただ、最後の方はどこか他の本で読んだことのあるような内容が多かった。ビジネス書を10000冊読んで、ブログで毎日紹介していたというのはすごいとは思うが。また、本の冒頭が「昨年3月に改正された...」で始まっていたのには少々驚いた。別に出版された年に読まれるとは限らないわけだから、きちんと年号を書くべきなのではないだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?