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「スピーキング力を手に入れるための英語独習法」

「スピーキング力を手に入れるための英語独習法」(横山カズ NHK出版)

同時通訳者、翻訳家の著者による、スピーキングに特化した独学のための本。表紙裏に「自分への取材をしよう」と書いてあり、自分が本当に言いたいこと、自分の口癖などを録音などして、それをもとに学習素材を手に入れるという話は非常に興味深かった。YouTubeのコメントをチェック(54ページ)とか、ツイート検索(63ページ)なども面白そうである。無生物主語の重要性も指摘していて「日本語が母語である私たちにとっては、「主語はできる限り人間以外を用いる」くらいの心構えでいたほうが、英語の発想力が手に入るのです」(54ページ)もインパクトがあった。著者が外国人向けのクラブの用心棒として働いていたときの、アウトローな外国人の日本語習得法として、「余計な知識には目もくれず、必要なものは知ったらその場ですぐに使う。分からないこと、知りたい表現はもちろん辞書など引かずその場で相手に日本語で聞き、瞬時に自分のものにしてしまう」(48ページ)というのも、とても参考になった。まさに「勝ち抜き、生き残るための」語学習得法である。
「Youで相手のことから話し始め、質問はそのあとに続ける」(69ページ)、
「書き言葉は声に出して使うことを想定していない」(91ページ)、
「「いったん自力で英語を作ったら、"同じ内容でより自然で正しい英語"に
必ず出会うことができる」というすてきな体験が待っている」(118ページ)、
「「語彙をケチる」ほど実践では強い」(124ページ)、
「RをWに置き換えて発音練習する」(138ページ)、
「聞き取れなかった音声と表現は、自分で言えるようにしておく」(161ページ)
なども面白かった。

スピーキングに重点を置いた方法論の話であり、読み書きなどの英語力全般に役立つ手法とは言えない。それでも非常にインパクトがあり、全体的に面白かった。

「出たとこ勝負リーディング」(109-112ページ)
Muscle & Fitness

Scientific American

The Japan Times Alpha

「聴覚や視覚を英語習得に生かす更なる一手」(144ページ)
Language Learning with YouTube (LLY)
(Chromeの拡張機能)
YouGlish

DeepL

https://www.deepl.com


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