「集まる場所が必要だ」

「集まる場所が必要だ」(エリック・クリネンバーグ、藤原朝子 英治出版)
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2307

1995年のシカゴ熱波で生死を分けた要因に社会的孤立があることを突き止めた著者が、孤立を防ぎ、暮らしを守る「社会的インフラ」の重要性について述べた本。図書館、空き家や空き地の整備、公立学校の生徒数、大学と地域社会との関係、ミネルバ大学の試み、医療、薬物乱用者の対策、都市農場、シンガポールの高齢者向けインフラ、公園、プール、理髪店、サッカー場、野球場、教会、バングラディシュの浮かぶ学校、堤防、SNS、Facebookなど、非常に幅広い社会的インフラについてのデータ、取材、研究、エピソードなどが述べられている。コロナ禍であるからこそ、近隣の人とつながるちょっとした場所がますます貴重になっており、そのような社会的インフラの重要性を改めて認識させられた。

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