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【ダイバート】羽田空港に到着予定だった飛行機が成田空港に到着した話

昨日(2024.1.2)夕方の羽田空港での航空機衝突は本当に痛ましい事故だった。
お亡くなりになった方のご冥福をお祈りしたい。

この事故のニュースを、自分たちは18時頃に機上で知った。17:20に搭乗した飛行機で、本来なら18:45に羽田空港に到着予定だった。機内のテレビモニターにJALの航空機が炎上している日テレNEWS24の映像がずっと流れていた。飛行機の機内で、飛行機事故の映像が流されるというのはシュールだが、乗客が今まさに知りたい情報だった。羽田空港が閉鎖されていることもその映像で知った。着陸直前までずっと流されていた。

機内のアナウンスで「事故」という単語を全く使わなかったのが面白いと思った。チーフパーサーも「滑走路上の障害物のため」と言い、機長も「他社便の不具合により」などと言っていた。航空機が炎上していて、誰がどう見ても事故なのに。

こういう場合は出発地に引き返すか他の飛行場に着陸(ダイバート, divert)か、と思っていたが、「成田空港に着陸する」とのアナウンスがありホッとした。自分にとっては不便な場所だが、いま空を飛んでいるからどこかに降りないと仕方がない。

結局、19:10頃に成田空港に着陸した。事故の映像を延々と見せられていただけに、無事に着陸できて本当に安心した。ただ、「地上係員の準備が間に合わず、20分ほど機内でお待ちいただきます」のアナウンスがあり、20分後も「もう20分」、その20分後もまたで、かなり待たされた。その間、希望者にミネラルウォーターが配られていたが、トイレもかなり混雑していたので遠慮した。着陸後の機内のテレビモニターではアニメなどソフトな映像が流れていたが、あまり見る気がしなかった。ただただ待っていた。機外に降りられたのは着陸して1時間20分後の20:30頃だった。飛行時間が約2時間、着陸後の機内での待機が1時間20分だった。

本来は羽田に着くはずの飛行機なので、羽田までの交通費の補償があるかと思っていたら、飛行機から降りる直前に乗客一人一人に封筒を渡された。中の書類には「成田空港から羽田空港までの定期公共交通機関交通費の実費(上限3,600円)を後日、お支払いさせていただきます」と書いてあった。手続きには交通機関の領収書の原本を添えて、返信用封筒で郵送する必要があるとのこと。

成田空港からリムジンバスに乗ろうとしたが既に満席で、とにかく電車に乗ろうと京成線に向かったら、駅のホームでスカイアクセス線の特急券を運よく買えたのでそれで東京方面に向かった。満席で、ほとんどが外国人の乗客だった。臨時で成田空港午前1時発のアクセス特急が増発したくらいなので、乗れたのはラッキーだったと思う。

子連れでダイバートはなかなかしんどかったが、何とかその日のうちに帰宅できた。

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