『「絶望の国」でズルく賢く生きのびる』

『「絶望の国」でズルく賢く生きのびる』(長倉顕太 光文社)
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334953119

編集者として活躍し、現在は独立して2拠点で生活する著者による
日本への危機感と生き残りのための本。第1章は、海外と比べて日本が安い国になっていることを述べている。第2章は、凡人がどう生きていくかについて、4つの資産「時間」「能力」「人間関係」「お金」をどう運用するかが重要と述べている。第3章は、何に時間を使うべきかについて、余白を作ること、やめること、速くやること、買える時間は買う、生活動作を速くするなどと書いてある。第4章は、凡人が身につけるべきスキルとして、能力社会でなく情報社会を生き残るために読書量を増やし、海外の情報に触れ、環境を変えることの重要性について述べている。第5章は、凡人のための人間関係の作り方として、能力の高い人と関わる、錯覚資産を作る、人間関係に成果を求めない、などと述べている。第6章は、会社を辞め、自分で稼げるようになること、コンテンツビジネスの戦略として(1)レポーター型(2)アービトラージ(さや取り)型(3)コラボ型(4)プロシューマー(稼ぎながら学ぶ)型を述べ、競争しないことを選ぶべきとしている。第7章は、情報社会で生き残るための9つの習慣として(1)散歩をする(2)倍速で聞く(3)フォローする人を変える(4)書店に行く(5)オーディオで学ぶ(6)社会貢献に参加する(7)目に見えないモノを買う(8)海外に投資する(9)学び続ける をあげている。
タイトルの「絶望の国」が共感を呼ぶ、そんな時代なのであろう。

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