「定年1年目の教科書」

「定年1年目の教科書」(髙橋伸典 日本能率協会マネジメントセンター)
https://jmam.shop/shopdetail/000000004584/

定年後、どのようにすればいいか不安を抱えている人に贈る指南書。1章は著者の経験談、2章は好印象を持たれるシニアの秘訣で、あまり面白くなかった。3章は業務委託契約、創業支援、副業など、自分にとってはわかりやすかった。4章で紹介された「計画された偶発性理論」というキャリア理論は面白かった。以下の行動特性を持っている人に起こりやすいそうである。ネットの情報では以下の5つだったが、この本では冒険心以外の4つだけが載っていた(148ページ)。

好奇心:新しいことに興味を持ち続ける
持続性:失敗してもあきらめずに努力する
楽観性:何事もポジティブに考える
柔軟性:こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
冒険心:結果がわからなくても挑戦する

5章の何名かのインタビューの中の、「多くの人は、どんな自分になりたいか、どうありたいか、英語で言うとBeを考えないで、何をしたらいいのか、どんなことをするべきか、というDoばかり考えている。だからDoに振り回されて悩んでしまう。Beがはっきりすると自ずとDoはついてくるでしょうね」(154-155ページ)という言葉が印象的だった。

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