特殊なシートポストはUberEATSに役立つか?

先日Twitterで、サスペンションシートポストなるものの試用の募集を見かけたので、UberEATSで使えるかどうかモノは試しだと思って、試用させて頂きました。
遅ればせながら使用感を少し書いてみます。

ご提供頂いたのは、REDSHIFT SHOCKSTOP SUSPENSION SEATPOSTなるもの。

構造としては、シートポストの中にバネが入ってて、そのバネが衝撃を吸収するというものです。そしてシートポストの一番下に沈み具合を調整するツマミがあります。

最初の印象は「面白い」

僕の体重は95kgなので、付属の小スプリングを入れます。サドルに跨ると面白いように沈みました。ただ、推奨の沈み具合にセットすると沈みすぎなので、一番硬い沈み具合にセットしました。
参考にしたのはこちら。

都内はお世辞にも路面状況はよろしくなく、渋谷駅周辺(特に玉川通り)はまぁ酷いです。そこを走って配達してみたところでは、面白いように揺れて動いて、ちょっとした楽しさを感じました。これがグラベルかぁ、みたいな。

次の印象は「怖い」

しかし配達件数を重ねると、ある違和感に気づきます。多少気分がよろしくない。少し休んで配達再開するとまた気分が悪くなる。あと踏む時に力が逃げる。
パワーロスを恐れて踏むのが怖い。UberEATSは1日で数十キロ走るので足の疲れは致命的です。力は失いたくない。なので特に登坂が怖くて踏めない。

しばらく乗っていて気がつきました。
この揺れ方はあれだ、車に乗ってる感覚だ。これは車酔いだ。

まさか自転車で車酔いを経験するとは思いませんでした。自転車に乗るのが嫌になるほどの酔いを経験し、このシートポストの恐ろしさを思い知りました。多分これは用途と体質によるのでしょう。
少なくともUberEATSに向いてる気はしませんでした。自分が思ってるのとはちょっと違ったようです。

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UberEATSで気をつけることのひとつに商品を破損しないことがありますが、このシートポストはなんというか、スタビライザー的な役割をしてくれると思ってました。こんな感じで。

実際はそうじゃないことを感じた時、初めてクロスバイクを選んだ時のことを思い出しました。店員さんが言うには「サス付きはおすすめしない」と。街乗りで乗るにはサスペンションが(人によって)向かないということだったのか、と思います。

普通のシートポストに戻した時の安心感

このシートポストの試用を終えて普通のシートポスト(シマノプロ)に戻した時に、安心感を覚えました。もう自転車で車酔いすることもない、そして普通に抜重して商品が崩れないように気をつけたその時に、逆に段差以外での荒れた路面のサスペンションによる揺れを気にする必要もない、精神的に楽になったことに気がつきました。

たぶんこの商品は、ベクトルが効率化ではなく遊びに向いたものなのでしょう。ロードバイクそのものが趣味の自転車としての展開をグラベルロード等で見せているので、そういう目的の客層に適したものなのかもしれません。

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