【性感染症】カンジダについて
皆さんこんにちは
産婦人科医の内田美穂です。
皆さんの疑問に思っていることにお答えしていきながら、産婦人科を身近に感じていただくことでかかりつけの婦人科を探す際のご参考にお役に立てればと思っています。
今回は、「カンジダ」についてお話したいと思います。
カンジダについてご存じの方も多いかと思いますが、間違った知識を持たれている方も多いため、今回はガイドラインに示されている正しい知識について説明していきます。
カンジダとは?
カンジダは、何らかの誘因により発症する外陰部や腟の炎症です。
その誘因としては抗生剤の使用が最も多く、その他に妊娠、糖尿病などがあります。
原因不明なことも多々あります。
症状について
症状は、おりものが増えたり、痒み、痛み、性交痛などがあります。
検査方法について
検査方法には、2種類あります。
① 鏡検法
鏡検法とは、おりものを直接顕微鏡で観察する方法です。
すぐに診断できますが、診断結果は検査する人の技術レベルに依存するため時として精度が劣る場合があります。
② 培養法
培養法は、おりものを採取して検査施設に提出し、おりものを培養して繁殖させたうえでカンジダの有無を調べます。
検査結果が出るのに1週間程度かかりますが、鏡検法より精度が高くなります。
多くの施設で培養法を採用しています。
治療について
したがって 、培養法で検査を行った際にその場で、カンジダの腟錠を挿入することがよくあります。
一般的には、腟内を洗浄して腟錠を挿入する治療を6日連日で通院して行います。
通院困難な場合は1回で効果が持続する腟錠を使用することが多いです。
近年、カンジダ治療に内服薬が使用できるようになりましたが、妊婦や授乳婦には禁忌となっているため注意が必要です。
治癒について
治癒しているかどうかについては、症状が消失していることによって判断します。
症状が改善しない場合は、カンジダ以外の病気の可能性もあるため、再度受診するようにして下さい。
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