2022-12 ARENA OPENに向けて / 直近のArena Cube データの整理・可視化
概要
2022-12のArena OpenはなんとCubeドラフト。
そこで今年1年で行われたMTG Arenaにて行われたArena Cubeのデータを整理・可視化してみました。
参照データ
MTG Arenaにて行われたArena Cubeは、2022-01から1年で計5回(1月、4月、6月、8月、11月)開催されており、当時のデータは17landsから引用しています。
また、今回のArena Cubeのプールはこちらから引用しております。
ただし、4月開催分は今回・他の回と明らかにカードプールが異なるため比較対象から除外しております。
これまでのカードプールと今回の比較
今回のカードプール(計465種類)と過去のカードプールの類似度合いをまずは見てみました。結論から言えば、8月開催のものがもっとも近く参考になるのではと思います。
一方、6月が最も類似しておらずカードプールを個別に確認しても明らかに傾向が異なるため、今回の比較からは除外いたします。
色別の各カードの勝率
参照する勝率の種類
17landsにおいては、カード毎に様々な種類の勝率が算出されていますが、今回はGames in Hand Win Rate (GIH WR)を参照しています。
このGIH WRは、ゲーム開始時もしくはそれ以降に当該カードが手札に登場した場合の勝率を表しています。
今回は、当該GIH WR(%単位)を画像中カードの左下に表示しております。
なお、カード評価にあたって当該GIH WRがあらゆる点で適切かと言えば、そうではないため、その点については最後の参考情報に補記したいと思います。
勝率数値の評価
今回は1月、8月、11月におけるGIHの平均を算出して色別降順に並べております。厳密には登場回数が異なるため、公平な比較が出来るものにはなっておりませんが、あくまでも参考数値としてご覧ください。
色別の各カードの勝率を画像で表示するにあたって
今回は画像化にあたりMTG Decklist Viewerさんを使用させていただきました。
また、色別にまとめるにあたり、起動コストや裏面等も色判定に参照しているため、メインのマナシンボルが他と異なるものが混じる場合があります。
加えて、アルケミーカード等、MTG Decklist Viewerさんで対応していないものもいくらか含むため、一部文字列のみの表示となっております。
白篇
青篇
黒篇
赤篇
緑篇
無色篇
多色篇
参考情報
参照する勝率の種類の他候補について
17lands上ではImprovement When Drawn (IWD)というGIHと全く当該カードを引かなかった場合の勝率の差分を表す指標も存在し、これはある種、勝利への貢献度を表すものとなっております。こちらを用いて評価しても良いものの、これは指標の特性上、ゲーム後半で活躍するカードが過大評価される(逆にアグロ向きのカード等が過小評価される)傾向にあるため、今回は省きました。もし、コントロールやミッドレンジ向きのカード評価をしたい場合はこちらを用いても良いと考えております。
逆に、アグロ向きのカードを評価したい場合、Opening Hand Win Rate (OH WR)という初手に当該カードが存在した場合の勝率データが存在するため、そちらを用いて評価するのが良いと思います。
新規カード(83枚)※ナーフ解除含む
最も類似する8月の色別勝率比較
以下は2022-08のCubeにおける色別勝率の抜粋ですが、これだけ見れば赤系アグロ一強のように見えます。それでは今回も同傾向かと言うと、当時の赤系アグロを支えていたカードの多くが除外されている(さらに下図)ため、以下とは異なる様相を呈することが予想されます。
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