カッコ良かった近所の兄ちゃんK君

俺が小さい頃、2つ上でめっちゃ運動神経が良い近所の兄ちゃんがおった名前はK君。

K君は小学校低学年からバク転できるわ、走ったら短距離も長距離も学年で一番速かった。

K君が小学校6年の時、マラソン大会があって、スタートした時に一番後ろで遊びながら走ってたのに帰ってきた時にはラストスパートしてダントツ一位。

絵に書いたような運動神経抜群の人やった。

小学生の頃にそのK君によく遊んでもらった。

ジャッキーチェンが流行ってた時代やからジャッキーチェンごっことか映画の少林寺なんかの真似事して遊んでた。

K君はめっちゃシャイでバク転たまに失敗する時あるんやけど、膝とか擦り剥いた時に近くにおった女に「大丈夫❓」って言われたら、あんまり触れられたくない表情を浮かべる。

地元の祭り連れて行ってもらった時、金魚すくいしとって店のおっさんが見てない時に金魚入れるおわんで金魚角っこに追い詰めて「カドマツッ❗️」言いながらおわんで金魚を入れる。

俺の地元は大阪の田舎の方やったから、田んぼとか山、川が近くにあった。

川に遊びに行った時、K君が網持ってオイカワ言う魚捕まえてた。

K君運動神経ええからすぐにオイカワ捕まえて来る。

ほんでそのオイカワ焼いて食う。小学生がオイカワさばいて焼いて食うとった。

時代は昭和50年代。俺が一回川で溺れて死にそうになった時、手引っ張ってもらって助けてもらったことあるわ。

ちょっといじわるなところもあったK君やったけど、俺によくお下がりの服とか自転車とかくれた。

昔、流行ってた股のところに1から6まで切り替えて乗れる段付きの自転車。

最後、タイヤに当てて止めるブレーキが緩んでて急な下り坂を思いっきりこいで走ってたら、ブレーキが車輪に挟まって一回転して転げ落ちたことあるけどな。

K君は中学校か高校卒業してから奈良の生駒に引越した。

あれから30年以上経った現在は北海道におるらしい。