世界の兄貴奮闘記①ナンパな就職活動
俺が22歳の頃、関西では阪神淡路大震災の復興工事が収束をむかえ、建築業が暇になっていた。俺も建築業をしていたが、仕事がないことから給料もかなり低かった。これは転職せんとあかんということで、職安に行って仕事を探していた。俺の友達もほとんどが建築業やったので、同じタイミングで同じ職安に通っていた。
俺の友達はみんなトラック運転手になるために仕事を探していたが、俺は女が多い会社に行きたいということで、女が多い製造業(工場)を選択した。
無事、友達も俺も新たな就職先の面接日が決まった。念願の女が多い会社にいけるチャンスが来た!人生バラ色なるかもしれんやん!とはしゃいでいた。
面接の日、ちょっとボケたおじいちゃんが面接官やった。この会社に行く前に実際、いくつか面接で落とされていたので、ちょっと真面目な感じで受け答えした。すると、そのちょっとボケたおじいちゃんの面接官がいつから来れると聞いてきたので、俺は「明日からでも良いですか!」と言った。
するとそのちょっとボケたおじいちゃんの面接官が現場見ていくかと言うてくれたので、現場を見せてもらった。
現場を見せてもらった瞬間、俺は衝撃を受けた。働いてた女の人が全員おばちゃんやったこと。俺は「若い子おらんやん」と心の中で叫んでしまった。
現場のおばちゃんたちは若い俺を舐めまわすような目で見ている。これはかなりミスってしまったが、のちにその工場で21年間働くことになる。
世界の兄貴奮闘記ではこの工場で働いた21年間のいろいろな体験談を紹介していきたい。
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