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「この世界の片隅に」、すごくいい

あけましておめでどうございます。

お正月で暇だったので、youtubeとかアマプラとかボーッと見てたんだけども、またもオタキングこと岡田斗司夫センセイの動画にひっかかってしまった。

これもう6年前の対談か、2016年なんてついこの前だと思ってたのに。
そいでもって、この対談で触れられている「この世界の片隅に」なんですけど、たまたまアマプラで配信が来てたので、見たんですよ。

号泣、号泣、また号泣

なんやこのアニメ、めっちゃええやん、
いやまじでしばらくツイートで宣伝しようと思うのと、
なんで公開当初に俺はこの情報を仕入れていなかったんだァァァァァ、
という、人生損したような気持ちになったのと、
見てない人はホンマ人生損しとるで・・・等々
いろいろ高まったこの気持ちを正月早々にnoteにぶつけることにした。


戦争映画やありまへん、戦時中ラブコメです。

このお話はざっくり言うと、第二次世界大戦中に、広島から呉へお嫁にいった「すずちゃん」という女性のお話です。
日本映画で戦時中映画っていうと、どうして教育委員会の匂いがするというか、「戦争はよくない、平和がいちばん」みたいな説教臭い話かなってイメージついちゃうんですけど、この映画は「そんなこたァ誰だってわかっとるわ」って言い返せるパワーがすごい。詳しく言うとネタバレになっちゃうから言わないけども、すごい(語彙力)。

すずちゃん、という素朴な女性の視点から見た戦争を、説得力ある描写、上記の対談中でヤマカン監督曰く「現代の自分達の日常と地続き」と言ってた感じになっていて、これにまずひきこまれる。
昭和初期の広島&呉の町並み、日本の自然、当時の海苔産業に関わる人たち、森永ミルクチョコレート、戦時中のかさ増し料理の数々、等ものすごく水々しく、かつテンポよく日常描写されてゆく。

そうした日常が主人公のすずちゃんよろしくフワーっと過ぎ去ってゆくのだが、段々と食べ物が配給制になったり、米国の戦闘機が飛んできたり、と戦争が近づいてくる。

あれあれ、このまま、ありがちな「かわいそうものがたり」になってくのかな、と思ったら、この作品は違った。

このバカップル(主人公夫妻)、
クッソ大変な時にしょーもない夫婦喧嘩始めるんですよ!!

わっかるかなぁ、機動戦艦ナデシコのTV版の最後の感じっていうか、
かわいそうなはずなのにニヤニヤするっていうか、
ある種のたくましさを感じる話なんですヮ

何度も見るべき

ホンマね、何度も見るべきよ、この映画 。
町山智浩さんが解説してたんだけども、実はこの映画あらゆるところに暗喩が隠されてて、あとから見て「あっ、そうか、よくできてる!!」って所が多い。元のカット割りが早いんで、後から思い出して「ああ、あそこ、そういうことか」って事もあります。

で、そうすると、どういう効果が出てくると、

ラスト近辺がさらに泣けてくるの!!

いやホントに。
たぶん、この作品の世界がだんだん自分に近づいてきて、ハマっちゃうんだろうなぁ、コレ。

と、いうわけで

思わず原作買っちゃったし、完全版(3時間弱!!!!)も今から見るし、
とにかくみんな見て、マジでいいから!


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