ほらね、言ったとおりだ

ああ、認めない。
腹は煮えないし、無理に空き缶を潰すほどでもない。

どうして他人の価値観をただ見てられないのか。

セクシャルマイノリティであることが他人に不利益を被ったか。

認められないのなんてわかってた。

はじめはただ他人の価値観を知りたかった。
自分はどう見られるか。


ただ全人類が好きというだけなのに。
「そっか。」だけで良いんだ。
それだけ期待しただけ。疑問も持たれなくていい。

好奇心で踏み込まれたくないのに
「え、男に恋するってどんな感じ?」
って。

ああ、そうか。
自分と違う面は目立つもんな。
知りたくなる気持ちもわかるさ。
自分の知らない感覚を持ってるんだもんな。
そりゃ言葉だけでも欲しくなるよな。

「女性に恋する方が多いんだよ。
今までそう意識して過ごしてきたからそうなるんだよ。
男であっても感覚は一緒だよ。
何も変わったことはないよ。」

君達と同じ面の方が多いんだよ。
今までもそうだったしこれからも僕は僕だよ。
君たちにとって僕は無害だよ。
無理に知ろうとしなくていいんだよ。

わがままって言われてもいい。
たぶん僕はわがままを言っていい。

自分を知って欲しいわけじゃない。認めて欲しくもない。
ただ、今までいた場所に変わらずいたいだけ。

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