OCTOPATH TRAVELER

9月9日(土) OCTOPATH TRAVELER 朗読劇 逢魔編 昼公演を見てきました。

まだ配信もあるし、気になった方には是非円盤を購入してもらいたいのでストーリーにはあまり触れず、行って思ったことをつらつら書きます。

元々朗読劇が好きで、いつか推しが出たら何がなんでも行くんだと思っていたところにオクトラ朗読劇の報せ。絶対行きたくてチケット申込の時点から上司にこの日だけは仕事入れないでと懇願したにもかかわらず台風13号に邪魔され、2〜3日半泣きで過ごしたもののなんとか現地へ行くことができました。

朗読劇、舞台、ミュージカルには個人的なこだわりがあって、できることなら同じ内容を3回は最低でも観たい。

席が選べるタイプなら上手、下手、真ん中と席を取るし、S席だけでなく俯瞰して観るためにあえてA席も取ったりする。観る場所でキャストの表情や動きが全く違うものに感じるし、いろんな視点から見て自分の中で情報を統合して補完したい。
ただ、劇場によってはほぼS席で後列の数列だけがA席というところもあるから、今回の劇場はS席は前から3分の1程度までだったしかなり親切だったなぁと思う。S席でココ？？みたいなことザラにある。 結局全部Sやんみたいな。

そして取るなら初回、真ん中、千穐楽。
今回もそうだったけど初回は絶対ネタバレはないし台本に忠実、でも少し探り合うような硬い雰囲気がある。真ん中は少し肩の力が抜けて、「らしい」演技を観られることが多い。少しずつ動きも大胆になってきたりする。千穐楽はキャストの力の入り具合も違う。そしてアドリブ満載だったりする。特に舞台やミュージカルは長い期間をかけて、劇場を変えてまで同じ公演を演じることもあるから、キャストたちの息がどんどん合ってくる。ピースがはまるかのような演技がとても気持ちいい。
千穐楽だけを観るのはもったいない。
千穐楽だけの良さに気付きにくいから。

あと舞台は衣装がいい。
今回もそうだけど、役にハマった衣装が用意されていてそれもまた特別感がある。

今回はすべての回にアフタートークがついていたけど、ついてない回もあるし、トークするキャストが日替わり制な回もある。お見送り回なこともある。このあたりの特典と、自分の観たい回、ダブルキャストなこともあるからできるだけ推しといろんなキャストとの組み合わせを観られる回、といろいろパターンを考えながらチケットを取るのが楽しい。

とは言え今回は2日間、本当なら1日目昼と2日目夜を取りたいところだけど、いかんせん遠征組で大事なうさズがいるので(案の定帰宅したら体調崩してた)、泣く泣く1日目の昼(初回)のS席だけを申し込んだ。

ご縁があった席はとても良いお席で、逆に近すぎて一部のキャストの顔が台本で隠れて見えない。なんという贅沢な悩み。

と言ってもわたしには「推しのことだけを目で追いかけてしまう」というアホ機能が搭載されているので問題なかった(さっきまでの偉そうなこだわりは推しのことだけ見てるから全体を把握できるまでに時間と回数がかかるというだけのアホな話です)。
暗転していようがなんだろうが推しだけを見つめ続けた2時間。暗闇で見てもきれいなお顔だな、と惚れ惚れした。朗読劇としての楽しみ方は間違っていると思うけれど、次回会える予定が未定だしこんなに近くで拝見したことは初めてだから許してほしい。

個人的には関さん、小西さんはとても思い入れが強い方々で、今回拝見できてとても嬉しかった。
関さんは、初恋の桃矢お兄ちゃん(カードキャプターさくら)。小西さんは、わたしがゲームをするきっかけになったロイド(テイルズオブシンフォニア)。
時を経てお二方の演技を間近で観られて、鳥肌が立った(推しばっかり見てたけど)。アフタートークでもおふたりらしさを垣間見ることができて、わたしの人生の中での大きな目標を達成できたような気すらした。

今回の朗読劇、逢魔編は展開が早く、伏線もわかりやすいサクサクストーリー。そしてバトルの様子まで盛り込まれていて、まるで自分が操作しているかのような技のチョイスがすごくオクトラの世界にのめり込ませてくれた。
少し苦い、切ない描写もありつつも踏み出す一歩は明るいような、笑顔で観終われる朗読劇で胸があたたかくなった。

今回はアフタートークと小ネタ朗読劇が織り混ざるという不思議空間で、みなさんのスイッチが切り替わる瞬間が観られてそれにも感激した。
演じられている姿を観るのが1番好きなので、右手に感情がこもりがちなんだな、話をしている人の方へどんどん身体が向いていくのがトレサらしいな、モノを食べている時の口の動きはこうなんだな、台本を持つ左手がきれいだな、タイミングを図って横目でチラチラと関さんの方を見ているのが新鮮だな、とか普段は見られないシーンを見られたこともすごく印象に残っている。
もぐもぐトレサ、かわいい。

技名と効果音や映像がピッタリ合っていて爽快感もすごかった。ゲームしたい！とゲーム欲が掻き立てられたことが1番すごいと感じたかも。
こういう演出、一歩間違えばメタさ？を感じて一気に白けるから最初に出てきた時にうわ、と思ったけどむしろこの演出がよかった。そうそうコレコレ！みたいな。全クリできてないわたしでそう思ったんだから、クリア勢はすごく楽しかっただろうなぁ。

個人的な後悔としては、立ち上がって拍手を贈りたかったのにまわりを気にしてしまって立ち上がれなかったこと。

すごかった。すばらしかった。感動した！
これをわかりやすく伝える手段だと思っているので、少し心残り。初めて(その前にもやってたけど)の朗読劇で、ぜひ体感して欲しかったというのもある。

これを機に、ぜひとも朗読劇や舞台への出演が増えてほしい。お忙しい方なので稽古期間が取れないだろうな、などいろいろ思うところはあるけれど、朗読劇なら…と少し期待してしまう。

それにしても近かった。
写真よりも実物の方がかわいくて下から見上げてもかわいいってどんなバグ？
めっちゃ色が白い。
トレサの役柄もあって、普段されないような表情や仕草が多く観られたのも嬉しかった。
わたしは顔を覚えていただけるほど現場に参戦していないし、むしろ覚えてほしくないけれど、おそらく「自分のファンだ」ということはわかるんだろうと思う。デレパの時から思っていたけど、うんうんありがとねわかってるよ、と言わんばかりに頷きながら手を振ってくださるのがとても嬉しい。ちらりと見てくれた目線、顔の前で少し気恥ずかしそうにうんうん、と両手で振ってくれた手、去り際にまたうんうん、とにこやかに振ってくれた手。3回もレスをいただけたなんて、しばらくチケットは当たらないかもしれない。あまり遠征できないからこそ、大切に大切に噛み締めていきたい。
何事も、自分に都合のよい方へ考えた方が幸せなので、あれはわたしじゃなかったかもなんて考えなくていいと思っているし、誰かがそう言っていてもおめでとうと心から祝福したい。

わたしごとき、認知はしてくれなくていい。
だけど、「あなたを観にきました」「ファンです」そういったことが伝わると、少し心強くもなると別の方から聞いたことがある。
心から楽しんでいますと伝わって欲しくて、少しオーバーにリアクションしたりもする。マスクしてるから余計に。
アウェイではないと感じてもらうことが大切なんだろうか…そんなことが必要な方ではないかもしれないけれど、「あなたのファンがここにいます！応援しています！」この気持ちだけでも届けば、といつも願う。

それにしてもオクトラ、想像以上に「純粋にゲームが好きで来ました！」という方も多くて驚いた。愛されているコンテンツに触れることができて、わたしもコンテンツをより大切にしたい、ここで終わらせることなく次へ繋げたいと思ったのでBlu-rayも予約した。
また今後の展開に期待しつつ、オクトラ熱が再熱したのでレベリングがんばろうと思う。

ところでBlu-rayに関しては、予約できたけど実は朗読劇を観終わって呆けてしまって予約を忘れて会場を出て、帰りの新幹線でそれに気付いて2日目参戦のガールズに予約を代行してもらうという大失態を犯した。

もういい歳なんだからせめて頼れるお姉さんポジションを狙いたいのに、どうにもおっちょこちょいでうるさいおばちゃんポジションに近付いているような気がしてならない。

今回が、今年最後の遠征。

これが最後で良かったと思える満足感だった。

また素敵なご縁をいただけるよう、仕事もして、徳も積んで(もうこの考えが邪)、地に足つけて自分なりに応援していきたい。

いつかまた、トレサに会えますように。