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【12/22 参加者募集!抗議アクション】H.I.S.はパーム油発電計画を中止してください!

H.I.S.が角田市に建設したパーム油発電所。
これまでも抗議してきましたが、2020年12月22日から本格稼働してしまいます。これを受けて、12月22日にFridays For Future SendaiはH.I.S.に対して抗議アクションを行います。今回はその経緯やアクションの詳細について書いていきます。

1.パーム油発電の問題点

 パーム油発電はエコな発電としてあたかも環境に良いことをしているように喧伝されていますが、じつはそうではありません。パーム油発電には、次のような問題点があります。(以下はパーム油発電の問題点のうちの一部です。後日パーム油発電の問題についてまとめたnoteの記事を公開します。)

・原料であるアブラヤシの栽培、加工、輸送(燃焼による排出は含まない数値)によって天然ガスによる発電とほぼ同量のCO2を排出する。その上、その過程で熱帯林が伐採されると排出量は5倍に増加し、泥炭地が開発されると排出量は139倍と驚異的に増加し、最も効率の悪い石炭火力発電所よりもはるかに気候に対して悪い影響を及ぼす。(詳しくはこちらのサイトを参照)
・アブラヤシを作るための土地の開発により土地が乾燥し、大規模な森林火災が起きている。
・アブラヤシの生産地であるマレーシアなどでは児童労働や性差別、長時間労働などの問題があり、労働者が搾取されている。紛争などにもつながっている。
・プランテーションによってオランウータンなどの野生動物が住む場所を追われるなど、生物多様性が破壊される。

角田市のパーム油発電所では年間7万トンものパーム油を消費するということです。

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2.私達や他の環境団体によるこれまでの抗議とH.I.S.の対応

 以上みてきたように、パーム油発電を稼働させること自体、凄まじい人権侵害であり、環境に対して大きな負荷をかけることにもなるのです。
 H.I.S.のグループ理念は「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する」であり、パーム油発電を担う子会社H.I.S. SUPER電力株式会社も、「自然の摂理にのっとり限りない人類と平和な未来へ繋がる社会を創造する」を経営理念としています。パーム油による発電所の建設は、この理念と決して相容れません。
 これまで、計画段階でパーム油をめぐる問題について環境団体などがたびたび指摘をし、H.I.Sに対し工事・発電の差し止めを要請してきましたが、昨年8月に建設がはじまってしまいました。
 様々な環境団体を通じて20万以上の世界各地からの反対署名が集まりましたがH.I.S.は受け取りも拒否しています。
 Fridays For Future Sendaiとしては、これまでH.I.S.社長に対して発電所撤退の要請を行い、角田市に足を運び、発電所前での抗議アクション、街頭アピールなどを行ってきました。

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3.今回のアクションの詳細

以上のような市民の声を全く聞こうとしないH.I.S.に抗議するために私たちは
・発電所の撤退
・サプライチェーンの公開
・責任者との交渉の機会を設けること
を求めて、H.I.S.仙台本店に申し入れを行います。

その後街頭で演説やチラシ配り、スタンディングアクションを行います。
12/22(水) 14:00 仙台ステンドグラス駅集合です。

今回のアクションは東京、大阪の「ウータン・森と生活を考える会」などの環境団体と同時に行います。
改めて、お申込みはこちらから↓
https://forms.gle/1wKLaGoUnNv3dmU66

このままでは、大企業(今回はH.I.S)が利益を得る一方で、インドネシアやマレーシアでアブラヤシを作っている働く人々や、グローバルサウスや先進国のとりわけ貧困層の気候変動の影響を受ける人たちの生存権が脅かされている状況が続いてしまいます。私たちが黙って傍観していては、H.I.S.は地球のことも住民のことも考えずにどんどん環境を破壊し、発電を進めてしまいます。私たちが「声」を上げなければ社会を守ることはできません。一緒に闘いましょう。

Fridays For Future Sendai 

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